青春アドベンチャー『レディ・トラベラー1920』(全10回)
11月16日(月)~20日(金)、 11月23日(月)~27日(金) 午後9時15分~9時30時 NHK-FM
青春アドベンチャー『レディ・トラベラー1920』の収録が、10月上旬に行われました。
すっかり定着した感のある、距離をとりながらの集合写真です。
「レディ・トラベラー」とは、大英帝国の全盛期に活躍した女性旅行家たち。例として、明治初期の日本を訪れて旅行記を残したイザベラ・バードの名前に聞き覚えのある方も多いかと思います。19世紀、蒸気船が普及して地球の反対側への旅も可能になってきたころ、世界を狭しと駆け回ったバイタリティーあふれるレディたち。
物語のヒロインのジュリー・ウォリスは、そんな先行世代に憧れて、ちょっと時代錯誤な冒険願望を抱くイギリス女性。演じていただいたのは、主演作品としては『帝冠の恋』(2017年1月放送)以来となる野々すみ花さん。これまでは、どこか宝塚歌劇に連なる世界観のヨーロッパ宮廷ものやゴシックロマンへのご出演が続きましたが、今回は少し趣を変えて、秘境冒険ものに挑戦していただきました。
【野々すみ花さんからのメッセージ】
物語の舞台は1920年イギリス。100年前、航海して異国を旅することなど、とても難しかった時代です。「レディ・トラベラー」と称される女性冒険家の叔母に憧れるジュリーという若い女性を演じさせていただきました。
私はこれまで有難いことに、数々の国を旅した経験があります。インドネシアのジャワ島ではガスマスクをしながら活火山の噴火口近くでレポートしたあの壮絶な記憶が、まさかこんなところで活かされる日が来るとは・・・!!
オーディオドラマだからこそ、聴いてくださる皆さまの想像力が合わさって、臨場感たっぷりに、迫り来るストーリーを体験できるのではないかと思います。
登場人物は少ないですが、とても個性豊かで心強い(!?)旅のメンバーと、人間以外の存在との濃厚な
体験。ハラハラドキドキ間違いなしです。
ジュリーが冒険を通して「生きる」ということに、どのように向き合って行くのか、ぜひ最後まで見届けていただけたら嬉しいです。
ご自身のブログ「ののがたり」でも語られているとおり昨夏から子育て中でいらっしゃいますが、俳優としてのお仕事だけでなく、テレビ番組でレポートをしたり、農業や環境やSDGsに着目したオンラインサロンを立ち上げたり、多彩な活動を継続されています。かつて若くして宝塚トップ娘役の重責を担われた時は、相手役であるトップスター大空祐飛さん(現在は大空ゆうひさん)と年次が13期も離れていたそうで、先輩だらけの環境でヒロインを務め上げられました。
そんなこともイメージしながら、ひと癖もふた癖もある男たちとともに探検隊の若きリーダーとして冒険の旅に挑むジュリー役をお願いした次第ですが、スタジオ収録でも頼りになる座長さんでした!
収録リポート、次回以降も共演者の皆さまのメッセージをお届けしてまいります。
青春アドベンチャー『レディ・トラベラー1920』(全10回)
~叔母の遺した手記、謎めいた南海の孤島、そして未知なる“怪獣”~
【NHK FM】
11月16日(月)~20日(金)、 11月23日(月)~27日(金) 午後9時15分~9時30時 NHK-FM
【作】小林雄次
【音楽】川田瑠夏
【出演者】
野々すみ花 谷田歩 壮一帆 石川禅
大山真志 大場泰正 高橋紀恵 林次樹
【あらすじ】
1920年、英国ロンドン。大英博物館で働くジュリー(野々すみ花)は“レディ・トラベラー”として各地を旅した亡き叔母に憧れ、未知の世界の冒険への時代錯誤な夢を抱く学者の卵。ある日、叔母が遺した謎の島の訪問記を見つけたジュリーは、叔父ジェイムズ(石川禅)の制止を聞かず、探検家のウィリアム(谷田歩)ら調査の専門家を集め南海の無人島へと出かける。案内人は、かつて島に住んでいた部族の生き残り女性マルナ(壮一帆)。叔母の手記には、20世紀の科学時代には信じ難い“怪獣”との遭遇が克明に書かれていて……。スペイン風邪が猛威をふるい人々の世界観が揺らいでいた100年前を舞台に、常識を超えた存在との遭遇を描く冒険活劇。
投稿者:スタッフ | 投稿時間:18:46 | カテゴリ:オーディオドラマ