「動物の利き手」大調査 最終報告
「動物の利き手」大調査、2022年3月1日~8月31日までの期間に、イヌ84件、ネコ111件、その他9件の回答が集まりました。
「動物の利き手」調査の最終結果を報告します。
①利き手のあるなしについて
イヌは右利きが41%、左利きが32%、左右同じくらい(利き手なし)が27%でした。
ネコは右利きが32%、左利きが35%、左右同じくらい(利き手なし)が23%でした
これらの結果から、調査の監修を依頼した麻布大学獣医学部の菊水健史教授はイヌ・ネコには利き手があると考察しました。
②性別による差について
さらに菊水先生は、中間報告でも注目した「性別による差」に着目すると、ネコに関しては性差が出たことがわかりました。
この結果、ネコのメスは左右の利き手がほぼ均等なのに対し、オスは左利きが多いということが分かりました。
今回、中間報告のときから投稿件数が増えた中で、どのような結果が出るか興味深かったのですが、結果は前回と変わりませんでした。このことについて、菊水先生はこのように仰っています。
③その他の利き手の調査
イヌやネコ以外にも、様々な動物の投稿が寄せられました。ここで、それらの投稿を紹介します。
ちび丸(ジャンガリアンハムスター)/拓真さん
「ちょっと見えにくかったけど、最初に右前足を乗せていた。人間には利き手があるが、まさかハムスターにもあるとは思わなかった」
くらま・いずも(フクロモモンガ)/おいちゃんさん
「2匹のつがいのフクロモモンガを飼っているが、オスのくらまくんは左手をよく使い、メスのいずもちゃんは右手をよく使った。また好きなおやつを利き手と思われる手で取る癖があることがわかった。ネコのオスに左利きが多いという記事を見たので、もしかしたらフクロモモンガのオスも左利きが多いのかもしれない」
マロン(ウサギ)/ちひちひさん
「ウサギが止まっているときに、目の前に好きなおやつを置き、どちらの手から動き出すのかを調べました。その結果、右手の方が多いと思いました。」
さらに、以前こちらの記事で、堀江稜之助さんが、動物園で見てきた利き手の様子もご紹介しました。合わせてごらんください。
以上で「動物の利き手」調査は終了となります。
世界的にも珍しい結果を得ることができた今回の調査は、今後のさまざまな研究に繋がっていく可能性があるとのことです。
ご参加、本当にありがとうございました!