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話題のドラマ「半沢直樹」,「あまちゃん」が巻き起こした反響は

9月に終了したドラマの中でも特に大きな話題となったTBS系「半沢直樹」とNHK「あまちゃん」。両番組とも様々なところで記録的な数字をたたき出した。

ソーシャルメディアなどの分析が専門のプラスアルファ・コンサルティングの調べによると,ツイッター上で「半沢直樹」という語がつぶやかれた回数は,最終回当日約89万8,000と同時期に放送された他のドラマに比べ10倍以上の差をつけた。

また,動画配信サービスのひとつ「アクトビラ」では,8月のVOD取り扱い高が過去最高を記録。その大きな力となったのがやはり「半沢直樹」と「あまちゃん」だった。

「半沢直樹」は1話ずつ購入する全番組の中で1話から9話までが,一時ランキングの上位を独占するなど,これまでで最も売れたコンテンツとなった。

また「あまちゃん」は,アクトビラの中の8月度「NHKオンデマンド特選見放題パック」の視聴回数ランキングでトップ60を独占するなどこちらも強さを発揮した。

一方「あまちゃん」は,NHK広報局が視聴者層拡大の方法の一つとして,スマホ利用者に人気の無料通話アプリ「LINE」の公式アカウントを活用した。番組ホームページの更新情報やキャストの他番組への出演情報などを,オンエア終了直後などのタイミングでこまめに配信。その結果,番組が進むにつれて公式アカウントの友だち登録者数は88万人を超えるなど右肩上がりの伸びを見せた。

松本和也