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米グーグル,「スマートTV」をソニー,インテルと共同開発

米ネット検索大手のグーグル社は5月19日,ソニー,インテルとともに,インターネットなどパソコンの機能を内蔵したテレビ,およびその関連技術の共同開発を正式発表した。

グーグルは19日にサンフランシスコで始まった技術開発者向けの年次会議でネットサービスをテレビモニター上で利用できる「スマートTV」を公開,大きな可能性を秘めるテレビとインターネットの融合を推進していくことを明らかにした。受像機の製造を担当するソニーも5月21日,グーグルのソフトウェア「アンドロイド」を搭載した「ソニー・インターネットTV」を今秋からアメリカで発売することを発表した。ディスプレイ一体型とブルーレイディスクドライブを内蔵したセットトップボックス型の2タイプがあり,これらにはインテルが開発したCPU(中央演算処理装置)「アトム」を内蔵,グーグルはセットトップボックスを開発中だという。

3社がネット対応型テレビを共同開発中だということはすでに3月に報じられていた。今回,「グーグルTV」ではなく「スマートTV」が正式名称であること,インターネット形式の検索画面に表示させることで番組ガイドのほかネット上の動画を含む情報をテレビ画面上で検索できるようになるなど,プラットフォームの基本構成が明らかになった。

インターネット接続が可能なテレビは,米Yahoo!のほか,パナソニックや韓国のサムスン電子などのメーカーも開発・発売しており,今回の「スマートTV」の開発で今後,この分野での競争がますます激しくなるものと見られている。

米倉 律