総務省は6月17日，2011年のBSアナログ放送停波後に参入するBS新規事業者に認定書を交付した。

今回認定された9事業者は，BS5chには，現在もBSで有料放送をしている総合編成のWOWOW（新規2ch・計3chに），BS7chには，同じく BSで有料放送をしているものに加えCSの2chが移行する映画専門のスター・チャンネル（2ch・計3chに）とCSから移行するアニメ専門のアニマックス（HD化），BS11chには，外資系で総合編成のBS－FOX（新規）とCSから移行するスポーツを中心とした総合編成のマルチチャンネルエンターテイメント（HD化）と放送大学，BS19chには，CSで競馬と畜産に関する番組を放送しているグリーンチャンネルと CSから2chが移行するスポーツ専門のJ　SPORTS（2ch・HD化），東経110度CSのND8chには，三井物産子会社の子ども番組専門のキッズステーション（HD化）。放送大学以外は有料放送で運営される。

申請した29事業者から，事業計画の確実性や広告放送の割合，視聴覚障害者への配慮，高画質性などの審査基準で認定事業者が選ばれた。特に事業の確実性については，厳しい社会情勢を鑑み，収入が現状から増えない状況でも事業の安定継続ができる財務基盤を有するかという観点で審査された。

今回募集されなかったBS21ch，23chや移行して空くCSの帯域については，条件整備のうえ別途申請を受け付ける。新BSの放送開始は，2011年10月目途の予定。