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メディアフォーカス

『発掘! あるある大事典II』でねつ造 関西テレビ,番組を打ち切り

関西テレビの制作で,フジテレビ系列で2007年1月7日に放送された『発掘! あるある大事典II』で,実験データやアメリカの大学教授のコメントねつ造などが判明し,関西テレビは1月21日に謝罪放送を行った。

1月7日の同番組では,納豆を食べるとダイエット効果があるとの内容が放送され,信じた視聴者が納豆を買いに走ったため,スーパーマーケットなどでは品薄状態になるなど波紋が広がった。しかし,実験データなどに疑問があるとの指摘が週刊誌からなされ,関西テレビで調査した結果,(1)ダイエット研究でやせたと紹介した写真は被験者と無関係(2)アメリカの大学教授の日本語訳スーパーはねつ造でダイエット効果があるとの発言はなかった(3)実験したと紹介した8人のコレステロール値,中性脂肪値などは測定していなかった,などが判明した。

視聴者からの抗議が殺到し,関西テレビは2007 年1 月21日,同番組の放送を休止するとともに,同時間の冒頭5 分を使って虚偽だった内容を説明し,「視聴者や関係者の信頼を裏切ることになり,深く反省し,お詫び申し上げます」と謝罪した。

単独スポンサーだった「花王」が降りることを決め,関西テレビは1月23日,同番組の打ち切りを発表した。この番組は,関西テレビが外部プロダクションに制作を発注していたが,過去の同番組にも実験データや専門家のコメントに疑惑があることが浮上し,テレビ局のチェック体制の不十分さが指摘されている。

奥田良胤