発掘ニュース

No.323

2023.11.17

ドラマ

1977年大河ドラマ『花神』最終回を発掘!

今回は番組発掘プロジェクト発足当時から探し続けている1977(昭和52)年の大河ドラマ『花神』、その最終回が発掘されたというニュースです!

大河ドラマ『花神』は全52回中、丸々残っている回がわずか3本(すべて発掘映像)。この翌年以降の大河ドラマは全てそろっているだけに、なんとしても発掘したい大河ドラマです!

一介の村医者から長州藩の討幕司令官になり、新政府で近代軍制を築いた村田蔵六(後の大村益次郎)を中心に、維新の原動力となった若者たちの姿を描いた青春群像劇です。

発掘のきっかけは千葉県にお住まいの視聴者の方からのホームページへの投稿でした。
『ドラマ「花神」最終回 再放送と思われるテープがあります。30年以上再生していないので、ケースのラベルには「花神」とありますが、テープ自体にタイトルが書かかれておらず、中身がそうなのか確証がありません。録画した記憶は残っています。本来であれば、情報提供前に再生してみて間違いないか確認してから連絡すべきですが、ビデオデッキがありませんので、現状でとりあえず連絡させていただきました。』

ありがとうございました!ちゃんと『花神』が録画されていましたよ!惜しかったのは、テーマ音楽が終わって数秒したところから6分ほど映像が欠けていたこと。ただ最終回の重要なシーンである、“大村益次郎が刺客に襲われる部分”はしっかりと残っていました。

益次郎は一命をとりとめますが、刺客に襲われた傷から敗血症となり左足を大腿部(だいたいぶ)から切断することに。かけつけたシーボルトの娘・イネ(浅丘ルリ子さん)の看護を受けますが数日後、益次郎は息を引き取ります。

益次郎のなきがらは長年一人で帰りを待ち続けた妻のお琴(加賀まりこさん)とともに故郷の鋳銭司(すぜんじ:今の山口県山口市)に戻るところで回想シーンとなりドラマは終わります。

「花神」とは中国の古い言葉で、人知れず野山に花を咲かせる神を意味するといい、栄光を待たずに去ったヒーローを暗示しています。大村益次郎の人生を表した言葉で、最終回のラストにナレーションでも『花神』の意味が語られます。

このドラマの映像はもっともっと発掘されて人の目に触れてほしいですね!何か情報がありましたらプロジェクトまで是非。

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