藤崎町の幸福度　東北上位なのはなぜ？

「藤崎町が東北の幸福度の高い街のランキングで2位くらいでした。なぜ2位になったのでしょうか。」
藤崎町出身の三上穣太郎さんからの質問です。
藤崎町は東北で幸福度が高い町ですって？私（砂川）は初耳でした。
まずはそのランキングを調べてみました。

賃貸住宅大手の会社が行った、街の住みやすさなどについてのアンケート調査。そのうち、東北に住むおよそ4万人を対象に自ら暮らす街の幸福度について聞いたランキングで、藤崎町は1位になっています。

2位は仙台市のベッドタウンとして知られる宮城県富谷市、3位も宮城県の美里町などと、10位以内には仙台市内の区や周辺の自治体が多くランクインしています。

藤崎町は、「幸福度」では2年連続1位。「愛着がある自治体」のランキングでは12位、「街に誇りがある」では33位、「街の住みここち」では37位などと、幸福度よりは順位は下がりますが、上位になっています。
調査を行った会社の責任者は理由を次のように指摘します。

藤崎町は、津軽地方の中心都市・弘前市に隣接しているので、おおむねこの傾向に当てはまっているとしています。
一方、藤崎町役場の担当者はこの結果をとても喜んでいて、次のように話しています。

ところで、幸福度が高い藤崎町は実際に、人口減少が抑えられているのでしょうか？

こちらのグラフは、令和2年の国勢調査をもとに県内の市町村の5年間の人口増減率を示したものです。ほとんどの市町村がマイナスとなっています。プラスになっているのは2つの町のみです。

もっとも減少率が大きい風間浦村は―17.2％と急速に人口が減っています。
一方、藤崎町は―4％です。減っているものの、県内の自治体の中では少ない水準で推移しています。

こちらの地図は、人口減少率が増加している自治体を「ピンク」、―5％までの自治体を「黄色」、―5％以上減っている自治体を「水色」で示したものです。

ピンクで示されているのは「おいらせ町」と「六戸町」。実は幸福度ランキングで、おいらせ町は6位、六戸町は13位にランクインしているんです。

人口の増減と幸福度はつながりがあるかもしれません。