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十和田市に北里大学があるのはなぜ?

  • 2022年06月15日

北里大学獣医学部3年生の郷緒彩加さんからの質問です。

北里大学はペスト菌の発見などで知られる細菌学者、北里柴三郎の精神を受け継ぎ、昭和37年に東京に設立された私立の大学です。
十和田市にある獣医学部では獣医学科など3つの学科でおよそ1600人の学生が学んでいます。

獣医学部が設置されたのは十和田市が馬の産地だったことが深く関係しています。
十和田市には戦前、旧陸軍の軍馬補充部があり、戦後まもない昭和22年には跡地に北里研究所の支所が設立されました。

馬を使って伝染病の治療に使う血清の製造を行うことが目的でした。その後、血清の需要が減り、昭和38年に支所は閉鎖されました。

いっぽう、畜産が盛んだった十和田市では畜産に関わる人材を育てる大学を誘致したいという機運が高まっていました。

そこでゆかりのあった北里大学に対して官民を挙げて誘致運動を展開した結果、昭和41年に3番目の学部として現在の獣医学部の前身である畜産学部が設立されました。

これまでの50年あまりで卒業生1万5000人以上を送り出しています。

  • 梅本一成

    記者

    梅本一成

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