「こびる」って何?
- 2022年06月14日
北里大学獣医学部6年生の三宮里予さんから、こんな話を聞きました。
「こびる」ということばを今回、私は初めて聞き、調べてみることにしました。
こびるはおやつや間食という意味の方言で、県内や岩手県などで使われていて、ほかにも「こびり」や、「こびりっこ」などと、さまざまな呼ばれ方をしています。
国語辞典の広辞苑には漢字で「小さい昼」と書いて「こびる(小昼)」という記述があり、
①昼に近い時刻
②飯時の中間にする食事
③間食、おやつ
という意味があるということです。
こびるで何を食べるかはさまざまですが、ここでは南部地方のおやつをひとつ紹介しましょう。
これは南部せんべいで甘い赤飯などをはさんだものです。
せんべいがぱりぱりした食感を好む人や、赤飯の湿気を吸ってしっとりした食感を好む人など、人によっても好みが分かれるということです。
おやつや間食という意味のこびるという方言は、北東北以外でも北信越地方や三重県などでも使われているようです。