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妄想して、逆算する

  • 2022年4月1日
 

中学生のころからの憧れ

アナウンサーになりたいと思うようになったのは中学生のときです。
私は熊本出身。実家は農家で果樹園をやっていて、中学生のとき、地元放送局のアナウンサーの方が取材にいらっしゃいました。その方が父と母の緊張をほぐしながらインタビューしている様子を見ていて「自分もアナウンサーになれたらなぁ」と漠然と興味を持ちました。そこからずっとアナウンサーという職業に憧れていました。
東京の大学に進学したのも、メディアを志望するなら、都会のことも含め、世の中の色んな事を知りたいと思ったからでした。

今を一生懸命に過ごすこと

「将来、アナウンサーを目指したい」と、実家に取材に来てくださったアナウンサーの方に相談したときに言われたことがずっと印象に残っています。
「アナウンサーを目指すのはいいけど、小手先のことはせず、学生時代にしかできないことを一生懸命やってね。それが、人間として、取材者として、アナウンサーとして、いい道につながるはずだから」。
このことばの意味は、アナウンサーになった今のほうが当時より納得できて、深く理解できます。あの時やっておいた、あの経験のおかげで…。そんな機会が本当にたくさんあります。アナウンサーを目指す学生の皆さんにも伝えたいことばです。

<学生時代>
国内外いろんなところに旅行し、たくさんの体験をしました。

自分は田舎者のミーハーだ

面接は誰もが緊張する場だと思います。社会人の大人とあまり話をしたことがなかった私の場合もそうでした。
そんな私が今言えることがあるとしたら、「友だちの親や、パートナーの親と話すくらいの緊張感で面接に臨んでみてください」ということ。
砕け過ぎず、かつ恐縮して縮こまることもなく、ありのままの自分をさらけ出す。いくら自分を着飾っても、背伸びをしても、大勢の学生を見ている面接官にはきっと見透かされてしまいます。
程よい緊張感と、ありのままの自分。これが、ちょうどいいと思います。
私の場合は、「田舎者のミーハー」(笑)。就活が本格化する前のOB訪問で、民間の放送局の社員の方が私に対して言ったことばです。「テレビが好きで東京に出てきて、君は田舎者のミーハーな感じがするね。悪いことじゃないけど、そこをちゃんと自覚して振る舞ったほうがいい」
私はこの言葉で自分を少し客観視できた気がして、その後の就職活動に臨んでいきました。

楽しく妄想すること

アナウンサーに限ったことではないですが、「妄想」してほしいです。
例えば、アナウンサーとしてこんな仕事がしたい、こういうアナウンサーになりたいということを、より具体的に妄想する。そして、そうなるには何が必要か、どんな準備が大切かを逆算する。楽しく妄想して、シビアに逆算すると、今やらなくてはいけないことが見えてくるのではないでしょうか。
また、今はネットにも多様な情報があふれています。そこで大事なのは、幅広い視点を持つこと。メジャーな意見や考え方があれば、マイナーな意見や考え方もあります。どちらの情報もきちんと集めて、どちらの視点も大切にしてください。今まで気づかなかった新たな発見があるはずです。

初任地決定! 北陸3県の同期と

『やりたいことリスト』更新中

NHKの良さや面白さは「守備範囲の広さ」だと思います。
放送は総合・Eテレ・BS・ラジオなどがあって、デジタル発信も行っています。番組表を見るとその幅広さを感じていただけると思います。自分が興味のあることを、何かしらの形でコンテンツに繋げることもできますし、特に興味がなかった分野で新しい発見をすることもあります。
今回、私のNHKのエントリーシートを見直してみたら、当時NHKでやりたいと書いたことは、これまでの9年間で全部やれていました!
そして、今、新しい『やりたいことリスト』がどんどん増えています。

<新人時代>同期と正月に『着信御礼!ケータイ大喜利』
<初任地・福井局>
浴衣で、初中継!/ 市場から、越前ガニ中継!

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