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ちゃんとあなたを見てくれる人がいます!

  • 2019年3月1日
 

NHKの面接は散々でした。時事問題では、当時、頻繁にニュースに登場していた捕鯨をめぐる国際問題のキーワードも、ロシアの政府高官の名前も、見当すらつきませんでした。必死に答えを返したものの、今思えばコントのようなやりとり……面接官も、笑いをこらえるのが必死だったでしょう。「よく私を採ってくれたな……」と思い出すと赤面です。
当時、私は広告代理店を志望していました。

大学時代の私。凹んでも笑顔は忘れずに!

そんな中、テレビは民放の試験がすでにスタートしていたので、「ここはひとつ、面接の練習をしよう!」とアナウンサー受験をはじめました。
会場に行くと、みんなキラキラ輝いていて、隣のブースではアナウンススクールがどうとかいう話で盛り上がっています。流ちょうなニュース読みの声がそこら中から聞こえてくる一方で、私は「リオデジャネイロ」が言えなくて、5回も噛むわけです。 これは自分の第一志望じゃない、と強がってみるものの、人間誰でも、圧倒的なレベルの差を見せつけられると、落ち込むものです。
その上、時事問題に関しては冒頭のようなありさまで……またしてもダメか……ところが、NHKの面接官は、伊藤海彦という一人の人間について、丁寧に、そして深く、時間をとって聞いてくれたんです。中には面接のアドバイスまでしてくれた方もいました。
そういう人たちに囲まれて、今、やりたいことを全力でやらせてもらっています。
みなさん、失敗しても大丈夫!ちゃんとあなた自身を見てくれている人がいますよ。

初任地山形局で。当時の先輩、中谷アナウンサーには本当にお世話になりました。

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