シリーズ「18祭先輩たちのうしろ姿」〜あの時みんな18歳世代だった〜

大家千東[4期生]

目標のキャスターやってます!

 [ALEXANDROS] 18祭に参加した大家千東(おおいえちはる)です。18祭に参加した時のことを一つひとつ振り返えってみました。当時の私はどんな思いだったのか、そして18祭を経験して今にどう繋がっているか、考えました。

 私は現在、大阪の大学で主に「アナウンス」(声での表現)について学んでいます。18祭に参加したのは大学1年生の時。今は大学4年生になりました。

 私は昔からずっと人見知りでした。そのせいでいつも一歩踏み出せずに“やらない後悔”ばかりを経験してきました。そんな自分が嫌で、何か勇気を出すきっかけが欲しくて、思い切って18祭に一人で応募しました。いざ参加するとなると、一人ということもあってやはり不安が大きくなりました。でもそこに集まった1000人はみんな「仲間」でした。お互いがお互いを受け入れる環境がそこにはありました。そして誰もがそれぞれに悩みや葛藤を抱えている。私だけじゃないんだ、と思えただけでもすごく救われました。

 私が18祭で得たものは、『Philosophy』の歌詞にもあるように、マイナスな感情は決してマイナスなだけではないこと。そしてその感情を隠す必要なんてないこと。全部さらけ出してぶつけたら、それは力になること。光に変わること。

 18祭を終えてから今に至るまでの間にも、大学でアナウンスを学んでいく上でたくさんの葛藤がありました。自分のやってきたことがなかなか報われないと感じたり、果たして前に進めているのかと不安になったりすることもありました。心がマイナスな感情で埋め尽くされてしまうのが辛かったです。

 でもそんな時、私には「18祭」という心強い味方がいました。たとえ今はマイナスだったとしても、それをエネルギーに変えられたら、いつかきっと光になる。そして、私は一人じゃない。私のことを見てくれている人は必ずいる。そう信じることができました。他人は他人、私は私。私らしく自分のペースで前に進めばいいんだと思うことができました。

 そして今、私にもようやく光が差したと思えた瞬間が訪れました。私の通う大阪芸術大学には関西の地上波で毎週放送されている『大阪芸大テレビ』という番組があります。オーディションを受けて、今年の春からその番組のキャスターを担当することになったのです。こんな私でも認めてくれる人がいるんだ。いっぱい悩んで、いっぱい葛藤して、それでもここまで続けてきて良かった。報われたような気持ちになりました。今が本当に楽しいです。

 18祭はずっと私を支え続けてくれたし、これからも支えられていくはずです。そして18祭で出会った『Philosophy』という曲はいつまでも私の人生の応援歌です。