シリーズ「18祭先輩たちのうしろ姿」〜あの時みんな18歳世代だった〜

真菜[4期生]

周りが眩しく見えたあの日から

 私は当時、参加条件ぎりぎりの17歳、高校2年での参加でした。その時はただただ[ALEXANDROS]が好きで参加を決意しました。18祭に参加して、いろんな夢や目標を持った人たちの話を聞いて、みんなが眩しくて正直辛かったです。その時の私はやりたい事も見つけられず、家庭環境や学校での人間関係に悩まされて、高校も休みがちでした。

 コロナ禍で一斉休校になった高校3年の時、今まで毎月のように行っていたライブも突如中止になりました。その時、音楽に関わる仕事がしたい、ライブを支えたいと強く思い、周囲の人たちからの反対を押し切って専門学校に進学しました。

 実際、音楽業界は狭き門で、裏側や現実を知っていくうちに多くの人が諦めてしまう道でもあります。私も何回も諦めかけて別の道へ行こうと就活をしたこともありました。でも今は、ライブ音響系の会社でこの夏から研修としてアルバイトが決まっています。たくさん勉強させてもらえる環境で、順調にいけば内定が貰える所まで来ました。

 私としては、18祭に参加して何が変わったかは正直わかりません。でも、どんな理由であれ参加したことは記憶に残っています。きっとそこでたくさん友達ができて楽しかった人もいれば、私のように少し周りが眩しく見えたりする人もいると思います。どんな記憶であれ、その先に思い出すことは度々あって、少なからず夢に向かって真っ直ぐな眩しい人たちを私は羨ましく思う気持ちや悔しさが残っていました。でもやっと自分も夢に向かって頑張れる人間になれたことがとても嬉しく、18祭で感じた羨ましさや悔しさは今となってはいい思い出です。

 私も当時は1人で、あまり人とうまく話せませんでした。あの時「インタビュー受けてみませんか?」と声をかけてくれたカメラマンさんの誘いを断ったのを、今でも少し後悔しています。(笑)やれるうちにやってみる、大事な事だと思います。

 個人的な話にはなりますが、数ヶ月前、私は大切な友達を亡くしました。人生何があるか分からないなんてとてもよく聞く言葉ですが、実際に経験してみないとこの言葉の重さは分かりません。でもやっぱり、やらずに後悔よりやって後悔の方がいい経験となるはずです。こんな私も今はいろんな経験をして、18祭に参加した頃とは比べものにならないくらい明るく、人と接する事も好きになりました。

 1人で勇気出ないな、応募動画どうしよう・・・。そんな人も是非応募してみてください。どんな動画でも大丈夫、応援しています!