<ぶどう>
紀の川市のぶどう畑を訪ねました。
ぶどうはたくさんの種類があり、これから秋にかけて次々に旬を迎えます。
今回ご紹介したのは、大粒のぶどうの中でも早く旬を迎える「紫玉(しぎょく)」という品種です。
ひと粒ひと粒がはち切れそうなほど大きく育ったぶどう。思ったよりも、ぶどうの棚は低いのですね。高さでいうと160センチくらい。最初はもっと高いそうですが、収穫が近づくほどに、ぶどうの重みで棚が下がってくるそうです。
ことしのぶどうは成長が早く、実の太りもよく順調に育ったそうです。手もとに届くのが楽しみですね。
<ぶどう(紫玉)の特徴>
・皮離れがよく、種がほとんどないので食べやすい。
・濃厚な甘さ。
ここでクイズです!
ぶどうの実は、どの部分が一番甘いでしょうか。
①栄養分が行き渡りやすい上の部分。
②気温の影響を受けにくい真ん中の部分。
③甘みは下に行き渡りやすいため、一番下。
正解は①番です。
ぶどうの栄養は枝から行き渡るので、枝に近いほうが甘くなりやすいそうです。ですから、下の部分から食べ始めると最後まで甘みを感じおいしくいただけます。
<ぶどうの主な栄養分>
・果糖 ・ぶどう糖 ・カリウム ・ポリフェノール
ぶどうは、畑のミルクと言われるくらい栄養が豊富です。
ぶどう糖や果糖は、体内に吸収しやすく疲労回復に効果があります。
また、ぶどうの皮には、ポリフェノールが多く含まれています。
ポリフェノールには抗酸化作用があり、細胞の酸化を防いでくれる働きがあります。
「果実たっぷり!
生ぶどうソース」
そのままでもいただけますが、ソースとしても楽しめます。ヨーグルトやチーズケーキのソースとして、また紅茶など飲み物に入れるのもおすすめです。
ぶどうの栄養をまるごといただけますから、お好みの使い方を試してみてください。
<キャスターからの一言>
なかなか梅雨が明けず、農家の方は味が薄くなっていないか心配だとおっしゃっていましたが、味見をしたらそんな心配は吹き飛びました。
甘い!ほっぺが落ちるほど・・・というのはこのことを言うのでしょうか。
糖度計で測ったところ、糖度は17度以上。一般的に、甘い桃やみかんの糖度が12度くらいということですから、際立った甘さです。
「これなら自信を持って出荷できる。」と農家の方も満足げでした。
収穫最盛期の8月上旬にはもう少し糖度が上がり、最終的には18度くらいになるそうです。
ひと粒に甘みと栄養がぎゅっと詰まったぶどう、皆さんもぜひ召し上がってみてください。