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1999年/アメリカ映画/上映時間1時間50分
出品受賞暦
2000年 カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリ
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クレジット
監督・脚本:ロドリゴ・ガルシア
製作:ジョン・アヴネット
製作:リサ・リンドストロム/マーシャ・オグリスビー
製作総指揮:エリー・サマハ/アンドリュー・スティーヴンズ
ラインプロデューサー:エフィー・ブラウン
撮影監督:エマニュエル・ルベスキ
美術:ジェリー・フレミング
編集:エイミー・E・ダドルストン
衣装:ジョージ・L・リトル
音楽:エドワード・シーアマー
録音:コーマック・ファンゲ/ホセ・アントニオ・ガルシア/マイケル・ハートレイン
制作:フランチャイズ・ピクチャー/LTZ II/アベント/ケーナー・プロダクション
キャスト
エレイン・キーナー医師:グレン・クローズ
キャロル:キャメロン・ディアス
クリスティーン:キャリスタ・フロックハート
キャシー:エイミー・ブレネマン
リリー:ヴァレリア・ゴリノ
ローズ:キャシー・ベイカー
レベッカ:ホリー・ハンター
ワォールター:マット・クレイブン
ロバート:グレゴリー・ハインズ
サム:ミゲル・サンドヴァル
ジェイ:ノア・フェリス
アルベルト:ダニー・ウッドバーン
デビー:ローマ・マフィア
カルメン:エルピディア・カリッロ
ペニー・アレンとしてのナンシー:ペネロピー・アレン
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【監督プロフィール】
メキシコ・シティーで育ち、ハーバード大学にて学ぶ。ロスのアメリカン・フィルム・インスティチュートを12年前に卒業してからは、カメラマンとして活躍する。「Lola」、「Danzon」(マリア・ホバホ監督作)、「Mi Vida Loca」、「Four Rooms」(ミック・ジャクソン監督作)、「Gia」、「Body Shots」(マイケル・クリストファー監督作)の撮影に携わる。「彼女を見ればわかること」では、サンダンスの「脚本・映像作家」ラボに招待され参加している。
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【あらすじ】
劇場映画ではガルシアの監督デビュー作となる「彼女を見ればわかること」は、人間の弱さに向けられた鋭い洞察力によってうまれた精巧な脚本を活かした、人間のいとおしさや繊細さを描いたドラマ。インディペンデント映画としてはかつて無い豪華キャストを実現し、見落としてしまいがちな私的な瞬間や、ドアの向こうや仮面の下に隠された人々の生活を暖かく、そしてまた巧みに表現した作品である。
五つの人物描写が微妙に絡まり合い、そこから一見何の共通点もないようなサン・フェルナンド・バレーの住人達の生活がひとつのストーリーとしてみえてくる。探偵であるキャシー・ファーバー(エイミー・ブレンマン)は犯罪現場で昔の知人であるカルメン(エリピディア・カリッロ)の遺体を発見する。カルメンの死から時をさかのぼっていくと、主人公たちの生活の周辺でひっそりと暮らす彼女の姿が浮かび上がってくる。
病弱な母の世話をしつつ、同僚の男性からの電話を心待ちにしているエレイン・キーナー博士(グレン・クローズ)。自立心は強いが、妊娠したとわかった時、つらく孤独な選択に直面するレベッカ・ウェイマン(ホリー・ハンター)。新しく隣に移り住んできたクリスティー(キャリスタ・フロックハート)に対し非現実的で滑稽なほどの執着心を抱き、まとわりついているシングルマザーのローズ(キャシー・ベイカー)。そのクリスティー自身、病にふしている恋人の差し迫る死という現実と向き合う日々である。探偵であるキャシーの盲目で辛辣な妹、キャロル(キャメロン・ディアス)は何がカルメンを死に導いてしまったのかと考えをめぐらせている。
ユーモアとペーソスがちりばめられた「彼女を見れば分かること」は、その細やかな感情の描写に共鳴を覚えずにはいられなくなる作品である。孤独と人間関係のもろさを凝視し、ガルシアは人間の深部にひそむあこがれと欲望の描き方に対しあらたに情熱的な一歩をこの映画で踏み出している。 |
レベッカ・イェルダム
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