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2003年/カザフスタン=NHK/ 93分/カラー/カザフ語
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【シノプシス】
エルケン少年は母親と山中の小さな村で暮らしている。美しい母のもとに、狩人が仕留めた獣の毛皮を食糧や弾丸と引き換えに現われる。ある夜少年は盗みを働き、警察の捜査をのがれるために山へ逃げ、狩人のもとで生活することになる。
狩人から学ぶ山での生活、そこからエルケンは、古代からの掟に従い動物も人間も同等である世界を見いだしてゆく。その過程に二人は獰猛なはぐれ狼コカジャルと出会う。狩人はいずれこの狼とは決着をつけねばならぬ運命であった。
冬になりエルケンと狩人は、息子に会いに来て遭難した半死の母親を雪の中で見つける。二人は彼女を村に送り届けるが、そこでエルケンは警察に捕まってしまう。一人になった狩人は、狼の群れに襲われる。壮絶な抵抗をしている最中に急に逃げ出す狼の群れ、振り返ればそこにコカジャルがいた…。
5年の歳月が流れエルケンは刑期を終えて帰って来た。引き止める母親を背に、エルケンは山へ向かう。狩人を死に追いやった戦い以降、コカジャルは山に姿を現してはいなかった。毛皮商人が預かっていた狩人の遺品を全て譲り受け、山にこもる。別のはぐれ狼が川岸の向こう側を荒らし始めて、人々は逃げ出していると聞いたエルケンは、黙々と進んでいく。彼は狩人になったのだ。
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【監督プロフィール】
1960年カザフスタン共和国生まれ。ロシア映画界の重鎮S・サラヴィヨフとカザフ映画人同盟議長O・スレイメイフ主催のVGIK(国立映画大学)監督学科出身。前作『3人兄弟』は、2000年の東京国際映画祭でアジア映画賞を受賞、その他イタリア・トリノ映画祭など様々な映画祭にて高い評価を受けた。その『3人兄弟』に次ぐ、アプリモフ監督の新作である。
スタッフ:
監督:セリック・アプリモフ
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