IoTベースメディアフレームワーク

将来、身の回りのあらゆるデバイスが、さまざまなメディアへの窓口になるでしょう。
放送サービスも、場所や状況に合わせて、あらゆるデバイスを使って、デバイスに合わせた形で、必要な情報を届けるように進化します。

研究紹介

あらゆるデバイスから情報が伝わる
「IoTベースメディアフレームワーク」
の実現に向けた研究開発を紹介します。

研究者インタビュー

テレビ・スマートフォンだけでなく
IoTデバイスなどのあらゆるデバイスを活用して、
必要な時に必要な形で情報を届ける、
新しいメディアの研究開発を行っています。

NHK放送技術研究所
ネットサービス基盤研究部 遠藤 大礎

IoTベースメディアフレームワークの紹介


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「人」「デバイス」「コンテンツ」の協調による
未来のメディア体験

多種多様なデバイスを活用して、いつでも必要なときに、必要な形で情報を届けていきたい、このような新しい情報提示のありかたを考えたとき、さまざまなデバイスがそれぞれの機能に合わせて、コンテンツを適切な形にして提示することが必要になります。
そのためには、デバイスが自律的に、コンテンツの内容とユーザー状況を理解して、適切な提示方法を判断しなくてはなりません。
このため、メディア体験にかかわる3つの要素、『人』『デバイス』『コンテンツ』を互いに協調させ、未来のメディア体験を実現するための仕組みとして、私たちは “IoTベースメディアフレームワーク”の研究開発に取り組んでいます。

IoTメディアフレームワークは、コンテンツの情報を表す「コンテンツ記述」、デバイスの能力などを表す「環境記述」、ユーザーの状況や趣味嗜好などを表す「ユーザーコンテキスト」の3つの情報を利用して、ユーザーのさまざまな状況に合わせた形で放送局のコンテンツを提示します。
生活のさまざまな場面で利用される多様なIoT機器の提示能力を活用することで、これまでコンテンツを視聴することが困難であった状況でも情報を伝えることができるようにしたり、これまでになかったコンテンツの視聴体験を提供することが可能になります。