コンテンツデータ連携技術

将来は、インターネットの全てのコンテンツが意味的につながり、大きな知識のネットワークになるでしょう。
放送コンテンツも、さまざまな情報とつながり合うことで、より多くの場面で役に立つようになります。
コンテンツの視聴をきっかけに、知らなかったことを知り、知りたいことが増え、世界が広がります。

研究紹介

コンテンツの意味的なつながりで興味関心が広がる
「コンテンツデータ連携技術」
の研究開発を紹介します。

研究者インタビュー

コンテンツの単語と単語の関係性を
「知識のデータ」として表現することで、
Web上に公開されているさまざまな知識のデータと
つなげることができます。

NHK放送技術研究所
ネットサービス基盤研究部 佐藤 壮一

「知識のデータ」を中心にNHKの持つ情報や外部の情報がつながり、さまざまなコンテンツ・情報を提示できるよう研究に取り組んでいます。
現在は「教育」を題材に研究を進めており、NHK高校講座のコンテンツに対して復習となるコンテンツを提示するシステムを試作しました。
これを実際に学生の方々に利用いただいて、「知識のデータ」を活用したコンテンツ提示の評価・分析を行っています。

コンテンツデータ連携技術

「知識のデータ」とは単語と単語の関係性をソフトウェアやアプリケーションが自動処理できる形式にしたものです。この技術により、個人の興味が広がったり新たな発見につながったりするような番組を知ることができるようになります。現在は教育を題材に、番組が持つキーワードから「知識のデータ」をたどることで、単なるキーワード検索をした時よりも関連性が高い番組を見つけられるか試しています。

テレビ番組から知識を抽出

テレビ番組やWeb上の「知識のデータ」を分け隔てなくつなげる研究に取り組んでいます。この技術により番組中に映し出される「人」「モノ」「風景」などを自動的に認識し、文脈や映像の流れに基づいて、視聴者の状況や興味関心などに合わせて情報を提示できるようになります。
将来は視覚や聴覚だけでなく、触覚や嗅覚・味覚に至るまであらゆる情報を結び付けて提示できる時代が来るかもしれません。

番組の映像・音声・字幕などから知識を抽出する処理の例