伝送路によらない配信・受信技術

将来、デバイスの進化によって至る場所がディスプレイになり、どこでもコンテンツを見ることができるようになるでしょう。
コンテンツが届く経路は、デバイスや状況に合わせて、視聴時に放送とネットから自動的に決定されます。
どこでも素早く、安定して放送を視聴できるようになり、一人一人の発信する情報や、世界中のコンテンツともつながっていきます。

研究紹介

放送と通信の垣根を取り払う
「伝送路を意識しないコンテンツ視聴体験」
の実現に向けた研究開発をご紹介します。

研究者インタビュー

テレビやスマートフォン、
その他さまざまな表示デバイスの
垣根を取り払う研究を行っています。

NHK放送技術研究所
ネットサービス基盤研究部 瀧口 徹

『放送はテレビで見る』『ネット動画はスマホで見る』といった配信経路ごとの垣根を取り払い、視聴者がデバイスや配信経路を意識することなく簡単に放送局のコンテンツを視聴できるようにするための研究開発を行っています。

伝送路によらない配信・受信技術の紹介

放送とネットで
同等のサービスを提供する技術

「伝送路抽象化技術」は、テレビという放送を受信できるデバイスと、スマホやパソコンなどのインターネットを主に受信するデバイスとの垣根を取り払うための技術です。
低遅延配信技術やトリガー信号の伝達技術などを研究し、テレビ・スマートフォン・パソコンなどのどれを使用しても、放送と同等の視聴体験ができる仕組みを実現します。

EM(Event Message):放送波に含まれているトリガー信号。放送番組に連動するデータ放送コンテンツや災害情報の送出などに用いられる。
MTE(Media Timed Events):MPEG-DASH動画に含めることのできるトリガー信号。Webコンテンツの同期や情報提示などに用いられる。

どのデバイスからも同じようにコンテンツを見つけ、
視聴できる技術

テレビ放送なのか、ネット動画なのか、どのようなコンテンツであっても、どのディスプレイに表示しても、それがどこから来ているのかを意識せずに同じように視聴できる仕組みを実現します。