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テニス 日本発祥の地 横浜 山手公園

  • 2023年01月17日

テニスのグランドスラムの1つ、全豪オープンが開幕しました。
ちなみに、世界的な人気スポーツ・テニスの日本における発祥の地が“横浜”にあるのをご存じですか?

日本で初めてテニスが行われた場所 山手公園

山手公園(横浜市中区)
日本におけるテニス発祥の記念碑

始まりは1876年(明治9年)、山手公園に5面のテニスコートが設けられ、テニスが行われました。公園は、1870年(明治3年)に居留外国人のレクリエーションの場として開設された日本で最初の洋式公園で、国の名勝にも指定されています。
写真の記念碑は、テニスコートの整備に使われていたローラーの石を削り出して作られました。

テニスの歴史

公園内には「横浜山手テニス発祥記念館」があります。100年前のテニスラケットや当時の写真などの歴史的展示物が数多く飾られています。

横浜山手テニス発祥記念館
日本初のテニスクラブ 正会員は女性のみ
記念館スタッフの田井さん
「私も週に1回のペースでテニスを楽しんでいます。」

神奈川県は、多くの有名テニス選手を輩出しています。(国・地域別対抗戦 女子日本代表監督の杉山愛さんや男子代表監督の添田豪さんの他、神尾米さん、吉田友佳さん、穂積絵莉さん、望月慎太郎さんなど)
現在の神奈川県テニス協会・登録者数は約7万人弱。その数は東京に次ぎ、日本で2番目に多いそうです。

関東大震災が影響

グラスコート(天然芝)だった頃の写真

当初、ここのテニスコートは、いまではとても貴重な芝生のコートでした。しかし、関東大震災の影響で大きく様変わりしました。

公益財団法人 山手公園 統括施設長 石井 文雄さん

関東大震災の後、大勢の被災者がこの公園内に避難してきたそうです。その際、芝生の維持が難しくなり、クレーコートに変わったと聞いています。

現在の会員専用クレーコート
ここの土は、相撲の土俵と同じ「荒木田土」だそうです!
コートキーパーの長田さん

長田さん
「クレーコートとなった今でも、丁寧なコート整備は欠かす事ができません」

コートキーパーによる熟練の技と、日々の努力のおかげで現在に至っています。


現在、横浜市が運営するテニスコートは6面あり、事前予約が必要です。
詳しくは山手公園のHPをご確認ください。

オムニコート(砂入り人工芝)
筆者が訪れたこの日も、多くの方がプレーを楽しんでいました

“日本初のヒマラヤスギ”

日本で初めて「ヒマラヤスギ」が植林されたのも山手公園だそうです
園内で可愛いリスを発見♪
園内の至るところで歴史を感じます

ネットの中央が低い理由は?

最後にクイズです。 卓球やバドミントン、バレーボール、軟式テニス のネットは全て端から端まで真っすぐ、高さが一定ですよね。
しかし、テニスのネットは中央部分が低くなっています。何故でしょう?

テニスの起源は諸説ありますが、11世紀頃のフランスという説が最も有力で、当時はネットを端から端まで真っすぐに張る技術が無く、中央部分がたるんだ状態でした。
ネットを張る技術が高まった後も同じ条件でプレーをする為に、中央部分をストラップで固定したと言われています。


桜の木もあるので、お花見も楽しめます

是非、みなさんもこちらの公園で歴史に触れ、景観を楽しみ、テニスで心地よい汗をかいてみてはいかがでしょうか。

アクセス

住所:神奈川県横浜市中区山手町230
電車:JR「石川町」駅南口から徒歩12分
みなとみらい線「元町・中華街」駅元町口から徒歩15分

  •  横浜放送局 職員

    挽野宏司

    横浜市出身。神奈川、福島、群馬、札幌での勤務を経験し、横浜放送局は3回目。神奈川県内の魅力とディープな情報を発信すべく、只今奮闘中!

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