2023年4月に努力義務となった、自転車に乗るときのヘルメット着用。
春の全国交通安全運動の最終日にあたる4月15日(月)の首都圏ネットワーク「おでかけしゅと犬くん」は、埼玉県立熊谷高校の生徒によるヘルメット着用推進の活動について、NHKさいたま放送局のサイちゃんも一緒にお伝えしました。
2023年4月から自転車に乗るときのヘルメットの着用が努力義務となり、1年が経ちました。今回の「おでかけしゅと犬くん」では、ヘルメット着用推進の取り組みを取り上げました。
熊谷高校は、生徒の約9割が自転車で通学しています。埼玉県警から2022年10月に、ヘルメット着用を広めるモデル校の委嘱を受け、活動をしてきました。(※委嘱は2024月3月末で終了)
生徒会長で3年生の松浦誓也さんにお話を聞きました。
どんな活動を行ってきたんでしょうか?
まずは埼玉県警の人と、どうすればヘルメットを着用する人が増えるのか意見交換をしました。「動画をつくって投稿すれば、気軽にスマートフォンなどでみてもらうことができるのではないか」という意見があり、動画をつくって動画投稿サイトにのせました。それがこちらです。
動画の中でも伝えていますが、自転車事故で亡くなった方の約7割が頭部を損傷しています。だからこそ、ヘルメットの着用が大切であることを訴えかける内容になっています。
このような取り組みがきっかけで、PTA連合会からヘルメット40個を寄贈してもらい、配る活動も行いました。前生徒会長で3年生の西山翼冴さんにもお話を聞きました。
その時に、自転車事故の経験もお話しされたんですよね?
自転車に乗って坂道を下っていた際に、転倒して左手首と右肩を骨折してしまいました。その時に着用していたヘルメットがこちらです。
ヘルメットに大きく傷がありますが、このヘルメットが無ければ骨折ではすまなかったと思います。この経験を生かして全校生徒の前で、皆さんにヘルメットをかぶってほしいと伝えました。
取り組みの効果も少しずつ出てきています。西山さんの話をきいて、ヘルメットをかぶるようになった山下暖人さんにお話を聞きました。
当初は努力義務ということで、あまり深く考えていなかったんですが、前生徒会長の西山くんの話を聞いて、もし自分も事故に遭ってしまったらと考えるようになり、ヘルメットをかぶるようになりました。
生徒会長の松浦さんは今後、どのような活動をしていきますか?
これまでの活動で少しずつですが、ヘルメットをかぶる人が増えてきていると思います。まだ生徒全員がヘルメットを着用しているわけではないので、引き続きヘルメット着用の大切さを呼びかけていきます。
今回の「おでかけしゅと犬くん」は、4月22日(月)の午後7時までNHKプラスでお楽しみいただけます。