3月18日に甲子園球場で開幕するセンバツ高校野球。
東京の関東第一高校は、開会式のあとの第1試合で青森の八戸学院光星高校と対戦します。
八戸学院光星とは、どのようなチームなのか、まとめました。
春夏合わせて22回の甲子園出場を誇る八戸学院光星高校。センバツには5年ぶり11回目の出場です。
ことしのチームは、2人のエースがキーマンです。仲井宗基監督は、次のように評価します。
八戸学院光星 仲井宗基 監督
「昨年の夏も経験した洗平、岡本を中心として非常に高いポテンシャルを持ったピッチャーだと思う」
○左腕エース 洗平比呂投手○
甲子園を2度経験したサウスポーエース、洗平比呂投手は、長い手足から繰り出されるスライダーなどの変化球が武器です。
洗平比呂投手
「粘りのあるピッチングが自分の持ち味です。その中で完投能力があると思う」
○最速148キロの左腕 岡本琉奨投手○
そして、もう一人のピッチャーが岡本琉奨投手。最速148キロのストレートが持ち味のサウスポーです。
岡本琉奨投手
「持ち味のストレートで押し切って、ストレートを中心にバッターを圧倒できるところが持ち味」
○去年、夏の甲子園の悔しさを・・・
去年・夏の甲子園に2年生エースとして登板した洗平投手ですが、ベストフォーをかけた土浦日大戦では5回3失点で降板しました。
その後、継投した岡本投手も打ち崩され、チームは敗れました。
悔しさを経験した2人のピッチャーが、センバツで雪辱を晴らしたいと意気込んでいます。
洗平投手
「自分が勝ちに導けなかったという悔しさが大きかった」
岡本投手
「去年は1人で投げきることができなかったので、センバツでは必ず1人で投げきることが目標」
一方ことしの課題は、売りであるはずの「打撃力」です。
青森山田高校との県勢対決となった、去年・秋の東北大会決勝。
光星打線は、青森山田のピッチャー櫻田投手を前に、ヒットを打つことができません。
打撃力を誇る「打の光星」が、決勝の大一番でノーヒットノーランで敗れました。
八戸学院光星キャプテン 砂子田陽士選手
「本当にひと言でいうと悔しい気持ち。今まで練習試合でもノーヒットノーランがなかった。光星でも初めてで本当にみっともない」
試合の直後、選手たちはミーティングを行い、自分たちに何が足りないのかを話し合い、強化するポイントを挙げました。
○「体づくり」から徹底的に見直し○
まずは、「体づくり」から徹底的に見直し、食事の改善に取り組みました。
チームとしては、朝ご飯、丼ぶり飯2杯がノルマです。
選手たちは、体の線を太くするため、ひたすらごはんを食べ続けます。
○ウエイトトレーニングで体鍛え上げる○
さらにウエイトトレーニングで体を鍛え上げます。
レギュラー陣は、秋の東北大会から体重が5キロほど増えているといいます。
砂子田選手
「個人的にも10キロ近く体重が増えたので、そういうところで努力したい」
○低反発の新基準金属バットへの対応○
さらに新たな対策もしました。
ことしのセンバツ大会から、低反発の新基準金属バットが導入されます。
これまでのバットより最大直径が3ミリ細くなった分、しっかりボールを芯で捉えないと、長打がうまれづらくなっています。
選手たちは、これまで以上にバットを振り込んでいます。
砂子田選手
「日頃の練習からしっかり低反発バット使って慣れて、打球が飛ばなくなった分はウエイトだったり、スイングの強さで補っていきたい」
「打の光星」の誇りを胸に、八戸学院光星がセンバツの舞台で全国制覇を目指します。
八戸学院光星キャプテン 砂子田陽士選手
「いままで『打の光星』と言われきたからには自分たちも『打の光星』にこだわりたい。
一戦必勝で全国制覇目指せるよう頑張りたい」
八戸学院光星 仲井宗基 監督
「本校の看板でもある『打』の部分は失わないように打つほうはどんどん伸ばしていきたい。その力は選手たち秘めていると思うのでもう一度復活できるようにしていきたい。もちろん目指すところは全国制覇、頂点は目指していきたい」