能登半島を震源とする地震で、各地で道路が寸断されて通行止めとなっています。
こうした中、トヨタ自動車は、実際に車が通行できた道路をインターネットで公開していて、救助活動や物資の輸送などで被災地に向かう人などに活用してほしいと呼びかけています。
今回の地震で、各地の道路に被害が出た能登地方では、通行が可能な道路で渋滞が発生している一方で、孤立している地区では食料や物資の不足が深刻になっていることから、石川県警察本部は災害復旧を進めるため、被災地方面へ向かう車の総量を抑制するための措置を取っています。
トヨタが自社のホームページで公開している「通れた道マップ」は、通信機能付きのカーナビなどから得られた車の位置情報を活用しています。
直近24時間以内に通行できた道路などをリアルタイムで地図上に表示する仕組みで、車が通れた道路は青色の線で示されるほか、地震による土砂崩れや落石で通行止めになっている場所も表示されます。
通行できた道路は、直近の24時間以内か、3時間以内を選んで表示できるということです。
スマートフォンなどから誰でも無料で見ることができますが、アクセスが集中するとつながりにくくなるため、被災した地域に暮らす人のほか、救助活動や物資の輸送などで被災地に向かう人などに活用してほしいと呼びかけています。
トヨタは「災害発生後の安全運転のための参考情報として公開している。情報を必要とする人はぜひ活用してほしい」としています。
今回の地震で、各地の道路に被害が出た能登地方では、通行が可能な道路で渋滞が発生している一方で、孤立している地区では食料や物資の不足が深刻になっています。
こうした状況を受け、石川県警察本部は災害復旧を進めるため、被災地方面へ向かう車の総量を抑制するための措置を取ることになりました。
具体的には、七尾市田鶴浜町から輪島市と珠洲市に向かう国道249号線と県道1号線について、4日の午前7時から当面の間、災害復旧に関係する車両や警察、消防などの緊急車両を優先して通行させるとしています。
渋滞が生じて被災地への必要な支援が遅れることがないよう、一般車両の通行は控えるよう理解を求めたいとしていて、現場の警察官の指示に従ってほしいとしています。
また、トレーラーについては、道路の状況から穴水町までは通行できるようにするものの、その先の珠洲市や輪島市方面へは通行できなくするということです。