夏休みが明けるこの時期は、子どもの自殺リスクが高まるとされるとされています。
こうしたことから心の不調の相談に応じている東京・豊島区のNPO法人が、オンラインのアバターを使った相談窓口を開設しました。
どのような取り組みなのかまとめたほか、記事の最後には相談先も掲載しています。
東京・豊島区のNPO法人「東京メンタルヘルス・スクエア」では、研修を受けたカウンセラーがこれまで対面や電話、SNSのチャットなどで子どもからの心の不調などの相談に応じていましたが、30日からアプリのアバター機能を使ってオンラインで相談できる窓口を新たに開設しました。
アバターでの相談は、電話やチャットに比べても相手の表情や反応がより伝わり、これまで以上に寄り添った相談が期待できるということです。
相談者は、スマホでアプリをダウンロードし、アバターを作成した上で、NPOのホームページなどからアクセスすると、同じくアバターを使った専門のカウンセラーと1対1で通話することができます。
NPOによりますと、夏休み明けの時期は、子どもの自殺が増える傾向があり、相談窓口で「死にたい」と打ち明ける子どもは「周囲に心配や迷惑をかけたくない」という心理から親や友達などに相談せずに1人で抱え込んでいるケースが多いということです。
NPOでは、30日から9月3日まで、午後4時から午後10時までオンラインのアバターでの相談を受け付けることにしています。
NPOの新行内勝善カウンセリングセンター長
「長期休暇明けなどの急激な環境の変化で心の不調をきたしてしまう子どもは非常に多いので、アバター相談を活用してつらい思いをはき出してほしいです」
「東京メンタルヘルス・スクエア」のウェブサイト
https://www.npo-tms.or.jp/
「こどもアバターほっとライン」
小学生から高校生まで、及び同等の年代が対象。8月30日~9月4日まで。受け付け時間は午後4時から午後10時。無料で予約不要。1日1回、20分まで利用可。
スマートフォンでZoomのアプリをダウンロードすることで相談が可能になります。
※アバターの設定など詳しい相談方法は下のURLに説明があります。
https://www.npo-tms.or.jp/service/avatar-hotline.html
学校に行くことに不安を感じている人は、ひとりで抱えずにまわりの人に伝えてください。子どもの悩み相談は、以下の窓口でも受け付けています。
厚生労働省の相談窓口紹介サイト「まもろうよこころ」
https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/
「24時間子供SOSダイヤル」
電話 : 0120-0-78310
子どもや保護者からの電話相談を24時間受け付けています。
「チャイルドライン」
電話 : 0120-99-7777
18歳までの子どもを対象に毎日午後4時から9時まで電話相談を受け付けているほか、ホームページで、チャットでの相談も受け付けています。