北陸新幹線 東京～福井の所要時間は？開業日は？
- 2023年8月30日
北陸新幹線の金沢・敦賀間について、JR西日本と東日本は2024年3月16日に開業すると発表しました。福井・東京間の所要時間は最短で2時間51分と、これまでより30分余り短縮されることになります。
開業日は 運行計画の概要は
JR西日本と東日本は30日、記者会見を開き、整備の最終段階に入った北陸新幹線、金沢・敦賀間の運行計画の概要を発表しました。
それによりますと開業日は来年3月16日の土曜日で、東京駅と福井県の敦賀駅の間を
▽停車駅が少ない「かがやき」が1日9往復
▽停車駅が多い「はくたか」が5往復
するということです。
東京駅と福井駅の間は最短2時間51分で結ばれ、金沢駅で北陸新幹線に乗り継ぐ場合ではこれまでより36分短縮されるということです。
JRの発表資料より
北陸新幹線の金沢・敦賀間をめぐっては、当初、2023年春の開業を予定していましたが、建設工事の遅れなどから計画よりも1年遅れての運行開始となります。
JR西日本 長谷川一明 社長
「北陸新幹線の延伸で文化・経済の交流がより加速していく。地域の輝きがさらに増すように、開業の準備に取り組みたい」
首都圏におなじみの観光地では
関東方面の人が多く訪れるという観光地からは歓迎の声などがきかれました。
福井県勝山市の福井県立恐竜博物館は、関東方面からの入館者は全体の2割あまりにのぼります。博物館では、新幹線の福井県内開業を見すえて半年あまりをかけて大規模な改装工事を進め、7月にリニューアルオープンしました。博物館では新幹線の県内開業をはずみに首都圏を中心とした観光客がこれまで以上に訪れるきっかけにしたいと期待を寄せています。
福井県立恐竜博物館 谷川由美子 館長
「恐竜博物館には行きたいけど『ちょっと遠い』と思っていた人たちの背中を押してくれるきっかけになればと思います。北陸新幹線が1日も早く開業して、私たちのところにお客様を運んでいただけるのを期待しています」
一方、石川県加賀市の宮元陸市長は、市内の加賀温泉駅では東京駅との直通列車が「かがやき」と「はくたか」で合わせて1日7往復設定されたことについて、不安も述べました。
石川県加賀市 宮元陸 市長
「金沢開業に比べると非常に少ない本数で、ある意味、青天のへきれきで驚いている。関西方面には乗り換えも必要になるので、関西からの誘客も含めてこれまでの状況を維持しつつ、さらに上回ることができるのか非常に心配な部分もある。相当な努力が必要だ」
具体的ダイヤは？今後は？
具体的なダイヤと運賃について、JR西日本の長谷川社長は、年内の確定を目指し、調整を進める方針を示しました。また、開業に向けて鉄道・運輸機構は、9月23日から新幹線の車両などを使った試験走行を始めることにしています。
