夏の全国高校野球で初めてベスト8に進出した茨城の土浦日大高校。19日、ベスト4をかけて準々決勝に臨みます。
そんなナインのさらなる活躍を願っているのが、選手たちが髪を切るために利用するという、かすみがうら市の理容室です。
活躍を期待する声や土浦日大のこれまでの戦いなどをまとめています。
土浦日大高校の硬式野球部のグラウンドや寮が近くにある、かすみがうら市の「理容ツカモト」では、5年ほど前から選手たちの髪を切っているといいます。
店主の長谷川典子さんによりますと、エースの藤本士生投手や、3回戦で攻守にわたり活躍した4番の香取蒼太選手など、多くの選手が来店しているということです。
長谷川さんは、藤本投手について「冷静で落ち着いている子でマウンドでもふだん通りに見えます」と話していたほか、香取選手は「振る舞いがしっかりしていて、強い子だなと感じます」と話していました。
チームは、小菅勲監督が就任した7年前から髪を伸ばすことが認められ、長谷川さんは選手たちの要望を聞きながら好みの髪型になるよう散髪しているということです。
店内には、野球部を応援するうちわや選手たちの集合写真なども飾られていました。
長谷川さん
「髪型は、本人の意思だと思うので伸ばしても短くしても、かっこよければいいのではないかと思う。準々決勝もこれまでみせてきた野球で活躍して勝ってほしいです」
~1回戦 ○8-3 上田西~
土浦日大は、初戦、長野の上田西高校と対戦しました。
土浦日大は2回、5番の松田陽斗選手が初球を捉えてセンターに運び、今大会1号となるソロホームランで先制し、3回にも追加点を加えて序盤で2点をリードしました。
その後、上田西に追いつかれ、タイブレークで争う延長にもつれ込みました。
土浦日大は延長10回、ワンアウト満塁として、ピンチヒッターの飯田将生選手がレフトにタイムリーヒットを打って勝ち越し、持ち味の終盤の粘りを見せてこの回、ヒット6本を集めて6点を奪いました。土浦日大は8対3で上田西に勝って、夏の甲子園で37年ぶりに勝ち星を挙げました。
~2回戦 ○3-0 九州国際大付 ~
2回戦、福岡の九州国際大付属高校と対戦した土浦日大は、3回、8番の大井駿一郎選手がレフトへのソロホームランを打ち、1点を先制しました。
さらに7回には、ノーアウト一塁三塁のチャンスで4番の香取蒼太選手がセンターにタイムリーヒットを打って2点目を奪うと、相手のバッテリーミスでもう1点加えました。
投げては先発の小森勇凛投手が5回を無失点に抑え、そのあとを受けた2人の投手も相手に得点を許さず、土浦日大が3対0で勝って3回戦に進みました。
~3回戦 ○10-6 専大松戸~
3回戦は、千葉の専大松戸高校と対戦しました。
土浦日大は、序盤から投手陣が打ち込まれるなど6点のリードを許す苦しい展開となりますが、3回、4番・香取蒼太選手や6番・鈴木大和選手のタイムリーヒットなどで5点を返すと、続く4回には香取選手の2打席連続となるレフトへのタイムリーヒットで6対6の同点に追いつきました。
さらに5回、3番・後藤陽人選手のタイムリーヒットなどで3点を挙げ、9対6とこの試合初めてのリードを奪いました。
投げては、3回途中から3人目として登板したエースの藤本士生投手が9回まで投げて得点を許さず、土浦日大が10対6で勝って初めてのベストエイト進出を決めました。
土浦日大は、19日の第2試合で初めてのベストフォー進出をかけて青森の八戸学院光星高校と対戦します。