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マスク着用 学校現場では原則不要に 小学校の始業式では?

  • 2023年4月7日

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5月8日に「5類」に移行するのを前に、学校現場では、1日からマスクの着用が原則、不要となるなど、感染対策の考え方が変わりました。
6日始業式が行われた東京・多摩市の小学校ではマスクを着用する児童の姿が多く見られました。

マスク着用は原則不要に

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5月8日に「5類」に移行するのを前に、学校現場では、1日からマスクの着用が原則、不要となるなど、感染対策の考え方が変わります。

文部科学省が示した新しい考え方では、授業や行事などの教育活動では児童や生徒、教職員に対して、マスクの着用を求めないことを基本とし、学校などが、マスクの着脱を強制することがないよう求めています。

一方、登下校時に混雑した電車などに乗る場合や校外学習で医療機関、高齢者施設などを訪問する場合はマスクの着用が推奨されるとしています。

また、学習活動のうち、対面形式のグループワークや、一斉に大きな声で話す活動、実験や観察、合唱や調理実習などは感染リスクが比較的高いとして、十分な換気を行うなど一定の感染対策を行うことが望ましいとし、部活動でもそうした場面があるときには同様の対応を求めています。

このほか、入学式や運動会、文化祭などの行事について、参加人数を制限したり時間を短縮したりする必要はなく、給食の際も、適切な対策を行えば「黙食」は必要ないとしています。

文部科学省は、「5類」に移行する5月8日以降の感染対策については改めて検討した上で4月中にも示す方針です。

学校現場 始業式を見てみると

多くの学校で新学期が始まる中、6日始業式が行われた東京・多摩市の連光寺小学校では、児童の多くはマスクを着用していました。
その一方で、教員のなかには子どもたちに外しても大丈夫なことを伝えたり表情をわかりやすくしたりするために外している人もいました。

6年生の児童

表情を見ながら話せるようになるのはうれしいですが、みんなが外すようになったら自分も外したいと思います。

6年生の児童

始業式でマスクするかどうか、きのう友だちと相談して決めました。相手の表情は見たいけれど自分の顔を見られることは恥ずかしい。

感染対策 どのように?

東京・多摩市の連光寺小学校では、6日保護者に向けた学校だよりを配布し、新型コロナの感染予防の項目でこれまで求めてきたマスクの着用の表記をなくしました。

学校では、調理実習の際や給食の配膳の担当者はマスクを着用するよう指導するほか、教室の窓を開けた換気や、登校時や給食の前などのこまめな手洗いといった感染対策を引き続き呼びかけるということです。

また、新型コロナの感染症法上の位置づけが5月8日に「5類」に移行するまでの当面は、感染リスクを踏まえ、給食の際、机どうしを向き合わせた班の形にはせず、隣の人とは一定の距離を開けて机を前向きにしたまま食事をとることにしています。

そして、毎日子どもたちに求めてきた検温や体調のチェックも引き続き続けていくということです。

關口寿也校長
「学校生活のなかでは子どもたちの健康が第1なので、感染対策には万全の注意払っていきたいです。マスクを着けたくない、着けないといけないなど、それぞれの子どもや家庭の事情もあるので配慮しながら進めていく」

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