プロ野球・千葉ロッテマリーンズホームゲームの場内アナウンスを33年間務め、今シーズン限りで引退した谷保恵美さん(千葉ロッテマリーンズ球団職員)。
公式戦通算ちょうど2100試合となったレギュラーシーズン最終戦、マリーンズは谷保さんのラストゲームを勝利で飾ることができませんでした。
しかし!10月16日のクライマックスシリーズ ファーストステージの第3戦、結果として谷保さんの“ラストゲーム”となったその試合は、“幕張の奇跡”とも呼ばれる大逆転劇でマリーンズが勝利を収めました。
一方、大のマリーンズファンで、谷保さんの声を聴きながら当時マリンスタジアムでチアダンスやアルバイトをしていた柴田柚菜さん(乃木坂46・千葉県出身)も、その試合をスタンドで観戦していました。
マリンスタジアムのそれぞれの場所で同じ“奇跡”の瞬間に立ち合った谷保さんと柴田さんに、あの試合を振り返っていただきました。
ふだんは千葉県域FMで生放送している『花ラジちば』ですが、12月8日は谷保さんをお迎えしてラジオ第1『にっぽん列島夕方ラジオ』内で全国の皆さんに向けて生放送しました。
まずはこちらのコーナーです。
🎙「WE LOVE 谷保恵美~!」
♪BGM「WE LOVE MARINES (instrumental)」
柴田さん、ありがとうございました!
「WE LOVE 谷保恵美」のコーナーです。
かわいい声で叫んでもらえてうれしいです!
みんな大好き谷保さん。
柴田さんも?
大好きです!
キャー!ありがとうございます!
谷保さんにいろいろ質問していきたいと思います。
まずは、谷保さんの“ラストゲーム”となった、10月16日のクライマックスシリーズ ファーストステージ第3戦からおよそ2か月が経ちました。
今はどんなお気持ちで過ごしていらっしゃるのですか?
そうですね、いつもですともう「来年の準備しようかな?」という時期なんですけど、ちょっとそれがないのがさみしいなあという気持ちですね。
毎年、この季節って野球はオフシーズンだとは思うんですけれども、改めて野球がない生活はどうですか?
そうですよね。来年もマリンスタジアムに通っちゃいそう(笑)
わー!
「通っていほしい!」みたいな感じで(柴田さん)リアクションしていましたけど…
(中略)
冒頭でご紹介しましたクライマックスシリーズ ファーストステージ第3戦。
ホークスとの激闘でしたが、結果としてあの試合が勝ちゲームとなって、レジェンド谷保さんの33年間の歴史のラストシーンにふさわしい試合となりましたよね。
あの日、実は柴田さんもマリンスタジアムに足を運んでいたんですよね?
はい、いました。
やっぱり絶対に勝ってほしいという気持ちだったので、仕事終わりに走っていきました!
ということで、“幕張の奇跡”とも呼ばれるあの試合を、同じマリンにいたお二人の視点で振り返っていただきます。
勝った方がファイナルステージ進出という中、しびれる投手戦。
リリーフピッチャーも点を与えず、9回を終わって0-0。
谷保さんは打者をコールするとき、柴田さんは攻撃で応援するとき、それぞれどんなことを考えていましたか?
そうですね、私は満員のお客様の中で、選手たちも緊張感のある試合を続けていたので、こっちも緊張感がずっと続く放送室内でした。
私はでも「マリーンズってここからだな」と思っていたので…
さすが!
信じていましたね。
そして、延長10回表、ホークスが一挙に3点を先制し「勝負あったか…」に見えました。
そのときのお二人の心境も聞きたいんですけど。
谷保さんは?
そうですね、ずっと0-0でいっていたので、そこで点数が入ったので、試合が動いたというか。
ですのでね、(10回)裏も動くなって思っていました。
(先制されたことを)前向きに捉えていたんですね。
柴田さんは?
私も結構そうですね。
やっぱり(10回)表で1点、2点ではなく3点取られてしまったのは、客席にいて雰囲気もやっぱりちょっと落ちているなというのは感じたのですが、(10回)裏で何か起きるかなとは思いましたね。
その10回裏ですよね、まさに“奇跡”が起こります。
キャプテン・中村奨吾選手の代打として、角中選手が打席に。
角中選手は粘って粘って、10球目のストレートをセンターへヒット!ノーアウトランナー1塁。
続く荻野選手も俊足を生かす内野安打で、ノーアウトランナー1塁2塁。
このときはどんな気持ちになりました?
いやあ、もう「キタ――(゚∀゚)――!!」ですよね!
やっぱりベテランの選手方が……喜びました。
(柴田さんが応援している)荻野選手の活躍があって、ですものね。
そして、続くバッターは、藤岡裕大選手。
初球のストレート、コンパクトに振り抜かれた打球は幕張の夜空に向かって舞い上がり、ライトスタンドに消えていきました。
同点スリーランホームラン。
もう大歓声でしたよね、どうなっていました?
歓喜ですごかったですよね。
すごかったですね。
やっぱりもう、藤岡選手が出てきて何か起きる雰囲気はありましたし、もうファンの皆さんもどんどん選手が(ベンチから)出ていく中で、どんどんどんどん盛り上がっているのを感じました。
谷保さんのアナウンス、聞こえないくらいでしたよね?
すごい歓声でしたね、本当に。
柴田さんって、バスケの試合を(『ひるまえほっと』の取材で)一緒に見たことがあるんですけど、試合をすごく真面目に食い入るように見ていて、真顔で見るんですよ。
どんな顔していました?
えー、どうだったんですかね(笑)
私、おじいちゃんと二人で見に行って(笑)
二人でニコニコしていたと思います。
そのとき「チャンピオンフラッグをつかもうぜ」って歌っていました?
歌っていました。
みんな肩組んで、おじいちゃんも隣の知らない人と肩組んで、もうすごく楽しい雰囲気でした!
そうでしたよね、あそこはすごかったですよね。
3-3の同点に追いついたマリーンズ。
引き分けでもファイナル進出となりますが、2アウトから岡選手がレフトへのヒットで出塁、さらなるチャンスに。
そして、安田選手がカウント2-1から放った打球はライトへのツーベースヒット。
岡選手がホームを踏み、サヨナラ勝ち!と思ったら、ホークスの藤本監督から(リプレー検証の)リクエストの要求がありましたね。
あのときも谷保さん、すごく冷静にアナウンスをされていましたよね?
そうですね、あの場面は「きっとリクエストだなあ」と思っていましたので。
岡選手がランナーに出た時点で、マリーンズファンの皆さんは、ホームに帰ってくるイメージができていたと思うんですよね。
その通りになりました。
判定はそのままセーフ。
谷保さんの“ラストゲーム”が勝利で終わりました!
柴田さんあの瞬間、どう振り返りますか?
いやー、何回も今でも動画を見返しちゃいます。
本当に大興奮しちゃいますよね。
同じ熱量で見られますよね、きっと!
そうですね、結構、藤岡選手が注目される場面もあると思うのですが、あの試合を通して、他の選手もそれぞれ活躍されていたり…何回も見ちゃいますね、やっぱり(笑)
谷保さんは見ます?
見ますね。
そのたびにね、興奮しちゃいますよね。
歓声にかき消されてしまって、その谷保さんのラストコールがちょっとよく聞こえなかったんじゃないかなと思って…
私も上ずっていました(笑)
ここでよろしければ、改めてそのラストコールを再現していただけませんか?
いいですか?
では、お願いします!
🎙「千葉ロッテマリーンズ 『2023 パーソル クライマックスシリーズ パ』 ファイナルステージ 進出決定でございます!」
…と言ったはずです(笑)
わー👏
あはは👏
もう思い出しますね?
思い出しましたね!
いやー、(柴田さん)いつもの5倍ニコニコしている!
隣で聴いていいんですか?ぜいたく!
(マリーンズ)ファンの方に怒られちゃいます、本当に(笑)
私のほうですよ、本当に(笑)
いやいやいや…
「WE LOVE 谷保恵美」のコーナーは番組冒頭でしたが、谷保さんには番組の最後までおつきあいいただきました。
さらに、50分間の生放送後も、スタジオで30分間アフタートークが続いていました🍓
それくらい雰囲気のいいスタジオ内でした✨
【らじる★らじる聴き逃し配信】でぜひ、その雰囲気のいい50分間の番組をお楽しみください!
配信は12月15日(金)午後7時までで期間中、繰り返し何度でも聴くことができます。
記事でご紹介した「千葉ロッテマリーンズ 『2023 パーソル クライマックスシリーズ パ』 ファイナルステージ 進出決定でございます!」の他にも、谷保さんには番組の随所でアナウンスをしていただきました。
“一見”は“百聞”に如かず。
ぜひお聴きください!