アジサイが町の花になっている千葉県多古町で、6月11日から19日まで「第38回 ふるさと多古町 あじさい祭り」が開かれます。町を流れる栗山川沿いの「あじさい遊歩道」を散策したり、さっぱ舟の遊覧を楽しんだりすることができます。
栗山川の両側、およそ1.2キロにわたって1万株のアジサイが植えられている「あじさい遊歩道」は、6月8日現在、5分咲きだそうですが、日ごとに色が鮮やかになり、見頃となる株が増えているということです。
毎年「あじさい祭り」の会場に鉢植えを提供しているのが、町内のアジサイ農家、前林健一さん・陽介さん親子です。鉢植えや切り花のアジサイを東京の市場や、遠くは関西にも出荷しています。
6月3日放送の「首都圏ネットワーク・千葉ウィーク」では、千葉放送局の喜多賢治アナウンサーが前林さんの栽培ハウスを訪ね、美しいアジサイを出荷するための工夫や、家庭で長く楽しむためのポイントについて、教えてもらいました。
家庭で切り花のアジサイを長く楽しむためには、こまめに水を替えることが大切です。水を替える度に2センチほど茎を切り戻すと、切り口から水を吸い上げやすくなり、長もちします。
もし、しおれてしまったら、逆さまにして「がく」の裏側からスプレーでたっぷり水をかけてください。そして新聞紙で包んであげると、水をしっかり吸って元気になります。ぜひ試してみて下さい。
前林さん親子は、千葉県内で鉢花や切り花、植木などを栽培する生産者同士の交流を深めながら、全国から販売関係者を招いて千葉の花を知ってもらう展示商談会などを開いてきました。
長引くコロナ禍に加えて原油高など、花農家にとっては厳しい状況が続いていますが、みんなで力を合わせながら花き業界も、そして町も元気づけたい、と語ってくれました。
前林さん親子のアジサイが飾られたステージで、音楽やお笑いのライブなどが行われる「あじさいセレモニー」は6月12日(日)午前9時から予定されています。詳しくは多古町のホームページなどでご確認ください。