投稿時間:2022年3月 8日 17:42 | 投稿者: |
「生活笑百科」には、たくさんの漫才師のみなさんにご出演いただきました。
相談漫才は、いろいろな設定や条件が短い時間の間に入れ込んだ台本をもとに演じられますが、
「笑い」のために、コンビの持ちネタやギャグも織り込んで作っていきます。
中には、普段の漫才を「笑百科」仕様に変えて、出演してもらっていたコンビもあります。
その中の1組が浮世亭三吾・美ユルさん。親子漫才でおなじみですね。
三吾・美ユルさんの漫才は、途中で父親の三吾さんに対して、娘の美ユルさんが
立て板に水の早口で、散々、三吾さんの至らないところを挙げて、やり込めた後で
「しっかりしてよ お父様」で落とすやりとりが入るのが特徴です。
普段の漫才では、このやりとりは漫才前半にツカミとして入ることが多いのですが、
笑百科では、この早口でやりこめる部分が、必ず漫才のオチにくるようになっています。
最初に出演された頃は、漫才の前半に入っていたこともありましたが、
前半に入ると、相談の具体的な内容に入るのがどうしても遅くなるため、
漫才後半がどうしても説明が多くなってしまいます。
せっかく前半でお客さんの大きな笑いで盛り上がっても、
その後、説明が多くなると、何となく冷めてしまい、漫才の流れも良くないため、
ある時期から、思い切って最後のオチで使うようにしてもらいました。
すると、相談の最後で、笑いで盛り上がって終わることができます。
同じようなパターンで、暁照夫・光夫さんが出演されるときも
相談内容が何であろうと、オチの部分は照夫さんの三味線演奏が続いた後で
「何でこんなにうまいんやろ」で終わる。
パピヨンズ(ミヤ蝶美・蝶子)の場合も、相談内容にかかわらず
おなじみの「てい!」のやりとりで、オチに持っていく・・・と言う形が次第にできていきました。
浮世亭三吾さんは生活笑百科について、
「笑百科は三吾・美ユルにとって…とても大切な番組でした。
この、番組が無かったらコンビが25年も続かなかったと思います。
私にとって笑百科は大きな力になり、励みでした。ありがとうございました 。」
美ユルさんは
「目標にしていた生活笑百科の出演が決まったときの驚きと興奮は今でも鮮明に覚えています。
毎回、毎回、ド緊張でスタンバイしている本番直前の私に、仁鶴師匠が必ず微笑みかけてくださったこと、
楽屋にご挨拶に行くと、いつも優しく接してくれる南光師匠。三倉佳奈さんにも救われました!
お客様もスタッフの方もあたたかい番組に、21年間出演できたことがとても嬉しいです。
これを糧にこれからも進んでいきます。ありがとうございました!」とお話しいただきました。
このように、持ちネタを笑百科仕様にアレンジしての漫才があったのも番組の特徴のひとつです。
<次回放送>
3月11日(金)11:05〜11:30「こんなこともやりました〜37年のエピソード〜」
3月12日(土)12:15〜12:40「特別相談員勢ぞろい!」