「できる」「できない」のパネルの変遷とアシスタントの役割

「できる」「できない」のパネルの変遷とアシスタントの役割

投稿時間:2022年2月22日 17:00 | 投稿者: | 

現在の「生活笑百科」では、相談員の立場を示す「できる」「できない」「もらえる」「もらえない」などの表示が
それぞれの席の下に表示されるようになっています。
番組初期には相談室長の上手側にホワイトボードのようなものがあり、
それに、アシスタントが「できる」「できない」などの表示を貼り付けていました。

その後、長い間、番組セットに大きめのボードが組み込まれるようになり、
相談タイトルと簡単な内容がボードが回転して、出てくるようになりました。
例えば「利息を付けて返すから」「借りた側が勝手に利息を決めることができるか?」と言う
1行ずつの長いボードが、セットの裏でフロアディレクターがレバーを回転させると
スタジオのお客さんに見えるように表側に出るようになっています。
そして、その下に、相談員とゲストの名前があって、
「できる」「できない」などはアシスタントが、発言の都度に貼り付けていました。

このボードをスムーズに良いタイミングで回すことがフロアディレクターの大切な役割でした。
ボードは2メートルほどあり、結構大きくて重いため、レバーを回すのに力が必要です。
スタジオのマイクから離れているので、音は拾われませんが、
勢いを付けて回しすぎると「ガタンガタン」と大きな音がします。
すると、スタジオのお客さんが音が気になってそちらを向いてしまうのです。
特に、漫才のオチの近くだと、お客さんの気が散ると笑いにつながらないため、
「回すタイミングが悪い!」と副調整室のディレクターやプロデューサーから怒られることも・・・。
反対に静かにしようとゆっくり回してしまうと、結構重いため、1回で回しきれなかったりして、
カメラが撮るタイミングに間に合わないこともあります。
とてもアナログな作業ですが、スムーズにベストのタイミングでレバーを回すというのが大切でした。

ゲスト席が上手側に移ってから暫くの間は、
相談員の人形をアシスタントが持って出て、どちらかを選んでもらうという時期もありました。
人形はそれぞれの相談員に似せて作っているのですが、
「似ている」「似ていない」「太り過ぎ」・・・などの声もあり、作り直したりしたこともあります。

この人形もなくなり、ゲストの立場もモニター表示されるようになり、アシスタントも番組から姿を消しました。
南光CEOになってからは、以前のアシスタントとは全く違う役割で、
相談室秘書がCEOの下手側に座るようになっています。


放送予定:2月26日(土)12:15〜12:40 「お助け弁護士ファイナル」


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