三島市の4軒の農家が作る「味力（みりょく）トマト」は
糖度8～9度を誇る高い糖度と、濃厚でコクのある風味が特徴です。
品種は一般的なトマトと同じ「桃太郎」ですが、「厳しく育てること」がおいしさの理由です。

駿河湾の海洋深層水を使い、水耕栽培で育てることで味を濃縮させています。
海洋深層水はかなり塩辛いといい、人間がどんなに喉が渇いていても塩水を飲めないのと同じで
トマトも水を吸いたくても吸えない状況だといいます。
トマトは「枯れてしまう」と生命の危機を感じ、「子孫を残そう」と実をおいしくする
植物の生存本能を活用した栽培方法です。
生産者の廣瀬さんと内野さんは
「トマトを厳しく育てすぎてしまうと、成長が止まってしまったり、枯れてしまったりする。
健康に育てつつ、厳しく育てることが大事」といいます。