「三ヶ日みかんあゆ」
2023年5月25日放送
浜松市西区の本多龍介さん・明人さん兄弟が養殖するあゆは、食べると「みかんの香り」がするのが特徴です。
みかんの香りの理由は、三ヶ日みかんのペーストを混ぜた餌で育てているからです。
本多さんたちが餌に三ヶ日みかんを使い始めたのは
「周りのあゆ養殖業者がどんどん辞めていく中で、自分たちが生き残るためには何か新しいことをやっていかなくてはいけない。」
と思ったのがきっかけだといいます。
県の水産研究所と協力し、新しいブランドとなるあゆの開発が始まりました。
注目したのは、かんきつ類の餌で魚を育てる「フルーツ魚」でした。
フルーツ魚は、かんきつに含まれる成分が魚臭さを軽減させるとして、全国的に注目されている取り組みです。
浜松は全国に誇るブランドみかん「三ヶ日みかん」の産地です。
三ヶ日みかんを餌に加えることで、浜松ならではのあゆを目指しました。
「最初に出来たものは本当にまずくて、漢方薬のような味だった。みかんの味しかしないあゆもあったり、失敗の連続。試行錯誤を重ねうまみが強く香りがよいあゆを育てることに成功した」と、本多さんはいいます。
「おいしい塩焼きのコツ」
(1)「塩は尾びれと背びれだけ」
三ヶ日みかんあゆはうまみが強いため、塩は控えめに。
(2)「焼く時はお腹側から」
内臓に先に火が通ることで、魚全体にうまみが広がる。
(3)「しっかり焼く」
じっくり時間をかけて、しっかり焼き色がつくまで焼くことで、骨までおいしく食べることができる。