「わさび」
産地:静岡市葵区有東木
旬:通年
日本を代表する香辛料、わさび。
海外でも「Wasabi」という名前で流通しています。
静岡のわさび栽培は、2年前「世界農業遺産」に登録されました。
世界的に重要で、伝統的な農法であることが認められています。
わさび栽培発祥の地は、静岡市葵区の有東木(うとうぎ)地区。
およそ400年間大切に栽培を続け、現在も住民の半数がわさび農家です。
わさびは、きれいで豊富な湧き水がなければ育ちません。
湧き水は、暑い夏でも寒い冬でも、水温がおよそ15℃と一定です。
苗を植えてから収穫まで1年半かかるため、水温の変化がない湧き水が欠かせません。
また、わさびは自然界で生き残るために「根から植物を抑制する成分」が出ています。
この成分が、わさびの「辛み成分」です。
しかし、この成分がわさび自身にも効いてしまうため、
野生のわさびは、小指ほどにしか育たないといいます。
水をたくさん流すことによって、大きくさせているのが「わさび栽培」です。
「有東木名物『さびめし』」
ごはんの上に、かつおぶしとわさびをのせた「さびめし」は、
わさび農家いちおしの食べ方。
シンプルな食べ方ですが、わさび本来の辛さと甘さを味わうことができます。