都議選の歴史(平成以降)

平成になってから今回(2021年)までの東京都議会議員選挙(第12回〜第20回)における各党の獲得議席や状況をまとめました。
過去には、都議選が国政選挙の結果に影響を与えたケースもあり、あわせて衆議院選挙、参議院選挙の結果も振り返ります。

  • 2021

    第20回 2021年(令和3年)7月4日投票

    自民党第1党も過去2番目に少なく 自公過半数届かず

    獲得議席

    有権者数
    11,157,715
    投票率
    42.39%

    当時の知事と状況は?

    小池百合子知事

    新型コロナウイルス対策や東京オリンピック・パラリンピックの対応が大きな争点となった。自民党は33議席を獲得し第1党となったが、過去2番目に少ない議席で、目標としていた自民・公明両党での過半数にも届かなかった。都民ファーストの会は選挙前より14議席減らし31議席。公明党は8回連続の全員当選となった。共産党と立憲民主党は、いずれも選挙前より議席を伸ばした。

  • 2017

    第19回 2017年(平成29年)7月2日投票

    都民ファーストの会が55議席を獲得し圧勝 自民党は大敗

    獲得議席

    有権者数
    11,081,157
    投票率
    51.28%

    当時の知事と状況は?

    小池百合子知事

    小池知事率いる都民ファーストの会が、追加公認を含めて55議席を獲得して圧勝、都議会第1党に躍進した。23人全員が当選した公明党などを加えた小池知事を支持する勢力が過半数を大きく上回った。自民党は、選挙前より半分以上減らして23議席にとどまり大敗した。共産党は選挙前より2議席増やした。

    10月の衆院選では?

    自民党は、単独で選挙前の284議席を確保するとともに、公明党と合わせて、憲法改正の発議に必要な、全議席の3分の2を上回る313議席を獲得して圧勝した。野党側は、立憲民主党が選挙前の3倍を超える55議席を獲得して躍進した。一方、小池知事が立ち上げた希望の党は、選挙前を7下回る50議席にとどまり、都議選で自民党を大敗に追い込んだ状況には持ち込めなかった。

  • 2013

    第18回 2013年(平成25年)6月23日投票

    自民党が第1党に返り咲き 民主党大敗 共産党躍進

    獲得議席

    有権者数
    10,589,228
    投票率
    43.50%

    当時の知事と状況は?

    猪瀬直樹知事

    国政で自民党が政権を奪還してから半年後に行われた選挙。自民党は59人の候補者全員が当選し、都議会第1党に返り咲いた。民主党は、議席を選挙前の3分の1近くに減らして大敗し、第4党に後退した。共産党は議席を大幅に増やして躍進した。

    直後の参院選では?

    自民党の政権奪還後、初の全国規模の国政選挙。自民党は今の選挙制度で最多の65議席を獲得し大勝。自民・公明両党で76議席を獲得し、衆参のねじれが3年ぶりに解消された。一方、民主党は結党以来最も少ない17議席にとどまり大敗した。共産党は12年ぶりに選挙区で議席を獲得するなど、非改選を合わせて11議席を確保した。

  • 2009

    第17回 2009年(平成21年)7月12日投票

    民主党大勝 初の都議会第1党に 自民党は44年ぶりに第1党の座失う

    獲得議席

    有権者数
    10,469,729
    投票率
    54.49%

    当時の知事と状況は?

    石原慎太郎知事

    民主党が選挙前から20議席増やして大勝し、初の都議会第1党に躍進。自民党は、10議席減らして過去最低に並ぶ38議席となり、全員当選した公明党と合わせても都議会過半数を割り込み大敗を喫した。自民党が第1党の座を失うのは44年ぶり。共産党は5議席減らした。

    直後の衆院選では?

    自民・公明両党が政権を継続するのか、民主党を中心とする野党勢力が政権交代を実現するのかが最大の焦点となった。結果は、民主党が1つの政党が獲得した議席としては戦後最多となる308議席を獲得して圧勝。自民党は119議席、公明党は21議席と大敗。政権交代が実現し、民主党・社民党・国民新党による非自民の連立政権が発足した。

  • 2005

    第16回 2005年(平成17年)7月3日投票

    自民党、都議会第1党維持も議席減らす 民主党は第2党に躍進

    獲得議席

    有権者数
    10,082,864
    投票率
    43.99%

    当時の知事と状況は?

    石原慎太郎知事

    自民党は都議会第1党を維持したものの、議席を減らし50を割り込んだ。一方、民主党は二大政党化の流れを受けて議席を大幅に増やし第2党に躍進した。公明党は全員当選。共産党は2議席減らした。

    直後の衆院選では?

    参議院での郵政民営化関連法案否決を受けた、いわゆる「郵政解散」。小泉政権の継続か政権交代か、また、郵政民営化の是非が焦点に。結果、自民党が296議席、与党で327議席の圧勝。民主党は113議席と選挙前から大きく減らし、岡田代表が辞任。

  • 2001

    第15回 2001年(平成13年)6月24日投票

    自民党、50議席上回り勝利 共産党は議席減らす

    獲得議席

    有権者数
    9,709,557
    投票率
    50.08%

    当時の知事と状況は?

    石原慎太郎知事

    小泉内閣発足から2か月、参院選まで1か月という中で行われた。高い内閣支持率を背景に自民党は目標だった50議席を上回って勝利。得票率も平成に入って最も高くなった。公明党は全員が当選。共産党は議席を大幅に減らした。社民党が議席を失った。

    直後の参院選では?

    小泉政権にとって初めての国政選挙。70%を超える驚異的な内閣支持率を追い風に、自民・公明・保守の与党3党は選挙前の議席を上回り過半数を確保。一方、野党側では、民主・自由両党は議席を伸ばしたが、共産党は減らし、社民党は過去最低に。

  • 1997

    第14回 1997年(平成9年)7月6日投票

    自民党、復調54議席 共産党が過去最多 都議会第2党に

    獲得議席

    有権者数
    9,393,311
    投票率
    40.80%

    当時の知事と状況は?

    青島幸男知事

    直近に国政選挙の予定もなく争点が見えにくい選挙となった。自民党は54議席を獲得し復調。他党をオール与党と批判した共産党が過去最多の議席を獲得して第2党となった。新進党は議席を失った。投票率は過去最低を記録した。

  • 1993

    第13回 1993年(平成5年)6月27日投票

    日本新党が20議席で大躍進 社会党、大幅に議席減らす

    獲得議席

    有権者数
    9,140,458
    投票率
    51.43%

    当時の知事と状況は?

    鈴木俊一知事

    都議選の告示日に衆議院が解散し、総選挙の前哨戦となった。前年に結党した日本新党が都議会に20議席を得て大躍進。前回大敗した自民党の党勢は回復せず、社会党は選挙前から大幅に議席を減らし第4党となった。

    直後の衆院選では?

    野党側提出の内閣不信任案が、竹下派から分かれた羽田派の同調で可決され、衆議院が解散。解散後、自民党は分裂。選挙は、自民党は選挙前の議席を確保したものの、過半数には届かず。社会党も惨敗。3つの新党は議席を伸ばす。選挙後、日本新党の細川代表を首班とする非自民の連立政権が発足。

  • 1989

    第12回 1989年(平成元年)7月2日投票

    自民党、選挙前から20減で大敗 社会党は躍進

    獲得議席

    有権者数
    8,820,228
    投票率
    58.74%

    当時の知事と状況は?

    鈴木俊一知事

    この年の4月からスタートした消費税やリクルート事件などが争点になった。自民党が選挙前議席から20減らして大敗。一方、社会党は躍進し、公認候補だけで18議席増やした。

    直後の参院選では?

    消費税・リクルート・農政批判。3点セットの「逆風」で自民党が大敗。歴史的な与野党逆転に。「追風」の社会党は大勝、あおりで公明党、共産党、民社党は議席減。マドンナ旋風で女性当選者が倍増。宇野内閣が退陣、海部内閣へ。