仙台市営バスの"動物のイラスト"は何?

今回のみやぎUP-DATEでは、こちらの投稿にお応えします!

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見たことがあるような、ないような…
ということで早速、安藤さんが調査してきました!


バスを見てみよう!

仙台駅の西口にやって来ました。

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安藤さん
「今日もたくさんのバスが行きかっています。
その中に…あっ、動物のステッカーが貼ってありますね。」

バスをよく見てみると、車体の前後にイヌやウサギなどの動物が描かれたステッカーが貼ってあるのが確認できます。

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ステッカーは何種類かあるようですが、一体どんな意味があるのでしょう?


交通局に聞いてみよう!

ステッカーの謎を探ろうと、バスの運行を管理する仙台市交通局の佐藤 巧さんに聞きました。

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安藤さん
「市営バスに動物のステッカーが貼ってあったんですけど、あれは一体何なんでしょうか?」
佐藤さん
「あれは各営業所ごとに設定している動物のイラストです。
市役所を中心に、十二支の干支を方角で当てはめております。」

12種類の動物で構成される十二支。
時間や暦に加えて、方角を表すためにも使われてきました。

例えば、十二支で東を表すのは「ウサギ」なので、市役所東側の営業所が管轄するバスにはウサギのステッカーが貼られています。

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現在はウサギ、タツ、ヒツジ、トリ、イヌの5種類が使われているそうです。

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いつから貼られているの?

80年の歴史がある市営バスですが、動物ステッカーはいつから使われていたのでしょうか?
当時を知る一人で、今も交通局で働く鈴木 正春さんにお話を聞きました。

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鈴木さん
「(始まりは)昭和56年。
当時は『より市営バスに親しんでもらおう』ということで、何かないかと職員たちが考えたものです。」

昭和56年は、仙台駅西口のバスプールの共用が始まった年でした。
この市営バスの大きな節目に動物のマークは誕生。
イラストは絵心のある職員が作成したそうで、「市バスで行こう」が合言葉でした。

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安藤さん
「なぜ干支だったんでしょうか?」
鈴木さん
「当時は営業所の数が7つありまして、そのほかに出張所が5つあったんですね。
そうすると、干支の数も12、営業所と出張所の数を合わせて12。」

その後、関係者で話し合い、足の遅いウシなどはイメージに合わないとして7種類でスタートしたそうです。

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乗客の反応は?

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安藤さん
「何かお客さんからステッカーに対して反応はありましたか?」
鈴木さん
「例えば、バスの中に忘れ物をした。
『ニワトリのバスに忘れ物をしました』ということはあったので、非常に便利でした。」

その後、地下鉄の開通や自家用車の普及により営業所が統合。
ネズミとウマがなくなり、今の5種類になったそうです。
誕生からおよそ40年。
今日も市営バスは動物のステッカーをつけて走っています。

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鈴木さん
「昨今続いておりましたコロナでお客さんの減少もありますので、なるべく市営バスに親しみを持っていただけるように、今後も色々な取り組みを続けていきたいと思っております。」



あのミニカーにも…!

市営バスは、去年、開業80周年を迎えました。
その記念に発売されたのがこちらのミニカーです。

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抽選販売されたミニカーは、限定5800個に対して、およそ5万件の申し込みがあったそうです。
実物をお借りしてきたのですが、よく見るとちゃんと動物ステッカーがついています。

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付属品として5種類の動物ステッカーのシールがついていて、好みのものに貼りかえられるようになっています。

親しみを感じられるだけでなく、方角を知ることもできる動物ステッカー。
市営バスに乗る際は、どの動物が描かれているかにも注目してみてはいかがでしょうか?



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