【ゴジだっちゃ!】平成26年6月2日(月)

中継先の南三陸ミシン工房にて

 今日は南三陸ミシン工房(南三陸町・写真)から、澤岸隆幸アナウンサーが中継でお伝えしました。

 このミシン工房は東日本大震災後、東京のボランティアが「支援物資の洋服のサイズを直したいが、ミシンがないからできない」という被災者の声を聞き、「それなら」と全国に呼び掛けたところ、カーテンや布を手掛けるメーカーなどが中心となって「ミシンでお仕事プロジェクト」を立ち上げたのが始まりです。その時は南三陸町の400人に家庭用ミシンと布が贈られたそうです。そこから、女性の雇用ややりがいを生み出そうと講習会で縫った巾着などを販売し始め、去年3月にはNPO法人化。企業から職業用ミシンの支援も受け、今年1月には専用の活動拠点もオープンしました。

 一番の売れ筋はミニトートバッグです。バッグには大きく「Hang in there!」(負けそうな時、つらい状況の時、頑張ろうという意味)と書かれているほか、「おらほもあんだほもがんばっぺし!」というカードも付いています。作り手の意気込みを感じますね。

 NPOの代表理事である熊谷安利さんは、がれき処理のボランティアをきっかけにプロジェクトに参加。今でも東京から通い、なんと月の3分の2は南三陸で生活しているそうです。「ここまで大変だったが、最近では大きな仕事を継続していただけるようになった」と熊谷さん。商品がこれからも広く愛されるといいですね。

【曲】
ハッピー/Pharrell Williams
南三陸ミシン工房のうた/HARCO
年下の男の子/キャンディーズ

≪だっちゃ通信≫

山元町  渡邉修次さん

 きのう開かれた「山元の未来への種まき会議」についてお伝えしました。この会議は、震災後に来たボランティアと町民とが連携するための情報交換の場として去年から開かれているもので、実際にこの会議で町とボランティア団体が協力し合い、5月5日には、津波の浸水被害があった水田を利用して約70Kgの種を去年の秋にまいて育てた菜の花畑を活用したイベントも開かれました。

 7回目の開催となる今回の会議では、山元町役場の方々にも参加していただき、もっとみんなで連携を強化しようと話し合いが進められ、イベントなどを企画しました。8回目の会議は7月13日(日)に開かれる予定です。これからもこの横のつながりや出会いを大切にしたいと思います。