第10弾
視覚障害者マラソン × ましろ日
國分のぞみ役・中村アンさんインタビュー【後編】
“勇気をもって一歩を踏み出してほしい”
この記事は、國分のぞみ役・中村アンさんインタビュー【後編】です。
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アニメは、二人がパラリンピックに出場する未来を予感させて終わりましたが、いかがでしたか?
中村 今回のアニメは、短いのに濃厚で、おもしろくて、感動したりドキッとしたり、いろんな感情がたくさん詰まっていますよね。本当にすてきなお話でした。
いつか二人は、パラリンピックに出場するんだろうな~。失明しても立ち上がってパラリンピックを目指すなんて、すごいですよね。頑張って前へ進みたい人と、力になりたい人。目指すところが一緒だから、絆(きずな)はもっともっと強くなると思います。その後の二人がすごく気になります!
アニメを通じて、視覚障害者マラソンの印象は変わりましたか?
中村 そうですね。競技の魅力、選手のすごさに加えて、伴走者という存在を知ったことが大きな学びになりました。機会があれば、私も伴走に挑戦してみたいです! 自分がランナーに合わせて走れるのか、役割を果たせるのか……。できる自信はないですけど、一緒に走って感じるものがあると思うんです。伴走って、自分を高めることにもつながる、奥深いものなんじゃないかと感じています。
ランナーも伴走者も、これからもっと増えるかもしれませんね。
中村 健常者(伴走者)、障害者を問わず、視覚障害者マラソンがもっともっと広まって、競技人口が増えたらいいですね! 障害を負っても「何かしたい」と考えて一歩を踏み出すのは、やっぱりすばらしいこと。ある視覚障害者マラソン選手の方は、「走っていると自由になれる」ともおっしゃっていました。挑戦したらきっと景色が変わりますし、その姿を見た私たちの景色まで変わると思うので、私はあえて「一歩を踏み出してほしい」と言いたいです!
中村さんは、パラスポーツの魅力をどんなところに感じますか?
中村 スポーツを見ていると、頑張っている選手たちの姿からパワーをもらえますよね。パラスポーツも、そこは全く同じだと感じています。目が見えないとか、耳が聞こえないとかハンディがある中で、それを全く感じさせないくらいパワーにあふれて、とても感動します!
「アニ×パラ」には、どんなことを期待しますか?
中村 「アニ×パラ」をきっかけに興味が湧いて、実際に競技を見る方が増えたらいいなと思います。今回は私自身、「アニ×パラ」がすごくいいきっかけになりました。短いアニメの中にメッセージ性がすごく詰まっているので、本当にいい試みだと思います。私も、もっともっと他のパラスポーツにも触れてみたいです!
最後に、視覚障害者マラソンを含めたパラアスリートたちへのメッセージをお願いします。
中村 視覚障害者マラソンはもちろん、他の競技もすごいものばかりで、パラスポーツの注目度はどんどん上がってきていると思います。目が見えないとか、耳が聞こえないとか、いろいろなハンディがある中で、それを全く感じさせないのがすごいですよね。競技を見ていると勇気が湧いて、シャキッとした気持ちになります。アスリートのみなさんには、尊敬の思いでいっぱいです。東京パラリンピックでも、頑張ってください!