【出演者】
松村邦洋さん
堀口茉純さん
川久保秀一さん


2022年11月20日(日)放送の<DJ日本史>、テーマは「私はこれで、恋に落ちました!」。
人生の大切なテーマ“恋”。そんな恋のはじまり、恋に落ちる瞬間は、思いがけないときにやってくることもしばしば。歴史上の人物は、何がきっかけで恋が芽生えたのか? その“胸キュン”の瞬間とは?


江戸幕府14代将軍・徳川家茂の元に嫁いだ和宮(かずのみや)
二人の結婚は、いわば政略結婚。朝廷と幕府が協力して幕末期の混乱を乗り越えていこうとする「公武合体策」から実現したものでした。

望まぬ結婚で初めは心を閉ざしていた和宮でしたが、やがて夫の徳川家茂を愛するようになっていきます。
和宮が恋に落ちた、そのきっかけとは?


江戸幕府が倒れる5年前、1862年に婚儀をあげた二人。年は同じ16歳でした。
意に添わぬ結婚で気が晴れない和宮。
それでも一つ、うれしい誤算がありました。
それは夫になった徳川家茂が、やさしい男性であったこと。
家茂から和宮の元へは、いろんな贈り物が届けられてきます。
多くは高価なもの、たとえば、値の張るかんざしだったり。
その一方で、ちょっと意表をつくプレゼントもありました。

二人が婚儀を挙げてからまだ2ヶ月ばかりのときのこと。
和宮は夫・家茂の乗馬の稽古を見学するのですが、馬に乗って戻ってきた家茂からいきなり、予想もしなかったサプライズプレゼント!
かれんで小さなセキチクの花を、直接手渡されたのです。
聞けば、稽古の途中で目にとまったので家茂自ら摘み取ってきてくれた、とか。

さらに、その翌日。
今度は家茂、なんの知らせもなくいきなり大奥の和宮の元へ訪ねてくるや、こう切り出します。
「珍しい金魚を手に入れたので、持ってまいりました」
ときめきを和宮と分かち合いたい、ということでしょうね。

こうして夫・家茂の心根にふれた和宮は、恋に落ちていったのでした。

DJ日本史「私はこれで、恋に落ちました!」①

DJ日本史「私はこれで、恋に落ちました!」③