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これまでの放送

第137回 2010年2月16日放送

若きプリンス、生命の謎に挑む 生命科学者・上田泰己


知の異種格闘技

上田たちは今、20を超えるプロジェクトを組み、生命の謎に挑んでいる。大きな謎と向き合うとき、上田が大切にしているのが徹底したディスカッションだ。さまざまな分野の専門家たちがチームを超え、ひとつの問題に違う視点から切り込んでいく。専門が違うからこそ見える問題点。そこから突拍子もないアイデアが生まれる。違う視点をぶつけあうことで思いがけない化学反応が起き、斬新な研究につながると上田は言う。

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わけがわからない事にこそ、鉱脈がある

上田は研究にあたるとき、「わけがわからない事」にこだわる。普通なら無視するささいなデータや、実験の本筋とは全く関係ない末端部分の数値。そこに今まで考えてきた仮説や理論と食い違う「わけがわからない事」が少しでもあれば、その原因を探るべき徹底的に考え続ける。これまでの考え方では迫りきれない壮大な生命の謎。わけがわからない事に飛び込んでこそ、新たな道がひらけると上田は考える。

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プロフェッショナルとは…

そうですね、時間のように、掴みようがないもの、見えないもの、形がないもの。そういったものに形を与える。そういう人だと思います。僕はそういう人になりたい。

上田泰己

The Professional’s Tools

サングラス

学会や講演などで海外出張が多い上田は、いつもサングラスを持ち歩いている。体内時計は光に影響を受けるため、サングラスを用いてその調整を試みている。たとえば、ニューヨークなど時差が大きいところに行ったとき、上田は、日本時間の夜の始めにあたる時間に積極的に光を浴びるようにし、日本時間の夜の終わりにあたる時間にはサングラスをかけて光を避けるよう心がけていると言う。

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