高校駅伝女子

2022年12月23日 (金)

全国高校駅伝 取材記 ルーテル学院(熊本)~兄から授かった"極意"で挑む~

新人時代だった2013年からの4年間、過ごした熊本。

6年前の地震で大きな被害が出た県民の心のシンボル、熊本城の復旧も日々進んでいます。

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5年ぶりの都大路


5年ぶりに都大路に戻ってきたルーテル学院は、その熊本市に学校があります。取材に訪れた日は、市内の陸上競技場で練習をしていました。寒さが増す中、明るい雰囲気で迎えてくれた選手たち。

「1年生から3年生まで、雰囲気が良く仲がいいんです」と話していました。

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ライバルからマークされる存在なのが、キャプテンの溝上加菜選手です。
高校総体や国体でも入賞した実力者で、チームを率いる吉田謙監督も「勝負師で負けず嫌い。上位でたすきを持ってきてくれる」と信頼を寄せています。

IMG-44J04_wm_.jpg【吉田監督と溝上選手】

兄から授かった極意 


都大路での駅伝は初めてとなる溝上選手は、各校のエースが集う1区を走るイメージを持っています。その攻略へ極意を授けたのが2歳上の兄の稜斗さんです。明治大に進学した稜斗さんは、強豪・九州学院のキャプテンを務め、3年前の全国高校駅伝に出場しました。

ことしの夏、熊本に帰省した兄から、終盤に待つ上り坂の走り方のヒントをもらいました。

「跳ねるように走るんじゃなくて、足を置くような意識で」
その言葉通りに試してみると、これまでとは違う感覚があったそうです。

溝上加菜選手

「この1年で上りに対する意識も変わってきました。1区は力のある選手がそろうから楽しみで、特に大阪薫英女学院の水本選手は名前が同じカナなので負けたくない!兄からは御守りとかもらっていません。私はあげていたのに。でも、いつも優しくアドバイスをくれます」

 

IMG-44J05_wm_.jpgエースに引っ張られるように実力をつけてきたルーテル学院。5年ぶり2回目の都大路で目指すのは初の入賞です。 

IMG-44J06_wm_.jpg【部の後輩からもらったぬいぐるみを大事に鞄に身につけている溝上加菜選手】

取材:北嶋右京アナウンサー(女子ラジオ実況担当)

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