スポーツ

2023年12月18日 (月)

全国高校駅伝 取材記 長野東女子(長野)~初優勝から1年 3位以内めざして~

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去年、女子では、長野県勢として初めて日本一に輝いた長野東。

1区から上位でレースを進め、5区で初めてトップに立つという逆転劇でした。
それから1年、長野東はどんな歩みを進め、ことしはどんなチームとなったのか。

12月中旬に取材しました。

 

初優勝からの1年

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チームを日本一に導いた横打史雄監督
「大きなことを成し遂げて、本当に多くの方におめでとうと声をかけていただいた。
支えられていることを実感した1年だった」と振り返りました。

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ただ、この1年の道のりは、非常に苦しいものでもありました。
チャンピオンになったことによって、選手たちは、「勝たないといけない」、「もっといいタイムを出さないといけない」というプレッシャーに追われました。
その結果、自分を追い込み過ぎ、けがにつながる選手もいました。
横打監督は、選手たちの焦る気持ちを抑えることに苦労してきたといいます。

「これも優勝したチームが乗り越えなければいけない過程。
この経験を強みにして戦うしかないと選手に伝えてきた。
ここへきて、ようやくチームがかみ合ってきた」。

2年連続の3位以内をめざして                

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ことし、優勝メンバーで残っているのは2人です。

選手たちが掲げた目標は、3位以内。2年連続で表彰台に立ち、メダルを獲得することです。

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キャプテンでエースの名和夏乃子選手。去年は1区で区間4位と、優勝への大きな役割を果たしました。

上りに強く、ラストの粘りにも自信がある選手です。
ことしはけがで苦しみましたが、責任感を口にしました。

【名和夏乃子選手】

 「今は調子が上がってきている。
けがでいない時に、下級生が頑張ってくれたので、今度は自分がチームの期待に応えたい。
良い流れを作る走りをしたい」。

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シーズンを通して、安定した走りを見せてきたのが、2年生の窪田舞選手。(1番前が窪田選手)
去年は2区を走った優勝メンバーです。
ことしは、県大会で1区を、北信越大会ではアンカーを任され、中心選手として活躍してきました。

【窪田舞選手】

「名和さんがけがで苦しんでいたので、自分がチームを引っ張るんだという思いでやってきた」。

 横打監督も「みんなが苦しい時に、窪田の成長が勇気づけてくれた」と、チームの柱の一人になったと評価しています。

 

駅伝に強い長野東の伝統

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長野東は、トラックレースよりも、駅伝などのロードレースに自信を持っている選手がほとんどです。
一人一人話を聞いてみると、「自分は上り坂に強い」、「アップダウンは気にならない」という言葉をよく耳にしました。
その自信の要因は、日々の練習にあると感じました。

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練習場所は、競技場のトラックや学校のグラウンドではありません。
長野市内の河川敷にあるクロスカントリーコースです。
1周520mほど。途中には、複数のアップダウンがあります。
選手たちは、毎日、ここで練習を積むことで、上り坂や下り坂に対応できる力を養い、駅伝で結果を出してきました。
大会本番の京都も、急な上り坂や下り坂がある難しいコース。長野東の強みが発揮されます。

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去年の初優勝から1年。選手たちは、味わった喜びと苦しみを糧に、ことしも上位進出をめざします。

(取材:清水敬亮アナウンサー)

 

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