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2023年01月13日 (金)

全国女子駅伝 取材記 8年ぶりの優勝を狙う大阪

大阪は8年前、アンカーの松田瑞生選手がトラック勝負を制しての逆転優勝を果たしました。
ことしも再び、松田選手がアンカーを務める予定です。
再び、フィニッシュテープを切ってもらうためには、中高生の活躍が勝負の鍵となりそうです。

 

合宿を引っ張るのは大阪薫英女学院のエース


中学生と高校生が参加した合宿を取材しました。
初日は、朝8時に大阪薫英女学院のグラウンドに集合です。

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自己紹介とウォーミングアップのあと、中高生で同じメニューを行いました。
チームをサポートする大阪薫英女学院のメンバーと中学生の強化選手も一緒です。
チームを引っ張っていたのは全国高校駅伝の1区で、区間賞を獲得した水本佳菜選手でした。

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今回の全国女子駅伝で、水本選手はさらに積極的なレースをしたいと強い気持ちを持っています。

【水本佳菜選手】

「高校駅伝はうれしさとくやしさと半分半分。自分では前に一度も出られなかった。今回も1区ならば経験を積んでいるので、高校駅伝でできなかった走りをしたい。がむしゃらに挑戦していきたい」

 

高校の大先輩に憧れて


水本選手と同じ3年生の薮谷奈瑠選手は、高校の大先輩、松田瑞生選手と走ることを楽しみにしています。 

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【薮谷奈瑠選手】

「女子駅伝は中学生のときから憧れていた大会。去年走れなくてすごく悔しかった。松田瑞生さんは憧れの選手。1度学校に来てくださったときに少しだけ話したことがある。強気な走り、気持ちがレース運びに表れている。そういうところがかっこいい」

 

強い思いでたすきをつなぐ


その他の高校生も全国女子駅伝にかける強い思いを持っています。

【塚本夕藍選手(大阪薫英女学院高1年)】 

「全国高校駅伝は2区を走りましたが、抜かれてしまって落ち込んだ。でも、それを次に生かせるように切り替えて頑張りたいと思っている。女子駅伝は、同じ世代だけでなく、違う世代とも一緒にタスキをつなぐ、いい刺激をもらえる大会」

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【白川朝陽選手(大塚高2年)】

「周りはみんな“薫英”なので緊張はしている。水本さんが憧れの存在だったので一緒に練習できてうれしい」

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実は、白川選手は陸上長距離一家で育ちました。
母親は山崎(旧姓)陽子さんで、筑波大時代の1994年に世界ジュニア選手権1万メートルで優勝。
父親はフルマラソンを走る市民ランナー。
兄は中央大の陸上部です。

中学生も充実しています。
3人のメンバーは、いずれも3000メートルで9分台の記録を持っています。

【河村璃央選手(東百舌鳥中3年)】

「ことしは中学生のエース区間と言われる3区も走りたいが、去年のリベンジで8区を走りたいという気持ちもある。去年はフラフラになってタスキを渡してしまったので、ことしは笑顔で渡したい」

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【増田来瞳選手(高槻二中3年)】

「去年のレースを見て、来年出たいなと思ったが、去年は全然タイムよくなかったので、意識し始めたのは今年に入ってから。全国レベルの大会は初めて。次の選手に元気を与えられるような力強い走りをして笑顔で渡したい。“薫英”の先輩は、テレビで見る人というイメージだったが、質問しやすかったし話しやすかった」

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【村井和果選手(茨木南中2年)】

「ラストを上げることができるような選手になっていきたい。将来は日本記録を出すような選手になりたい」

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充実した中学生と高校生のメンバーが、アンカー松田選手までたすきをつなぎ、8年ぶりの優勝を狙います。

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【取材】坂梨哲士アナウンサー(テレビ実況担当)

全国女子駅伝の特設サイトはこちら

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