スポーツ

2023年01月10日 (火)

15日全国女子駅伝 大会を彩る選手たち

41回目を迎えることしの全国女子駅伝には、東京オリンピックや世界選手権で活躍した選手たちをはじめ、注目の大学生や高校生も出場し、大会を盛り上げます。

 

国際大会でも輝きを見せるランナーも出場


田中希実選手(23)/兵庫

joshi1.jpg(写真:去年の世界選手権に出場した田中希実選手)

田中選手は、おととしの東京オリンピックの女子1500メートルで8位に入り、この種目で日本選手初の入賞を果たしました。さらに、去年の世界選手権では、▽800メートル▽1500メートル▽5000メートルの中長距離の3種目に挑戦するなど、来年のパリオリンピックに向けて、走力に磨きをかけています。

全国女子駅伝は、中学生の時から中止となったおととしをはさんで8大会連続で出場してきました。ただ、高校生以降は区間トップの成績を残すことができておらず、今回、地元・兵庫のふるさとランナーとして、どのような走りを見せるのか注目です。


松田瑞生選手(27)/大阪

joshi2.jpg(写真:去年の世界選手権の女子マラソンで9位に入った松田瑞生選手)

松田選手は、女子マラソンの国内トップ選手の1人で、去年の世界選手権では入賞こそ逃したものの、トップテンとなる9位に入り、海外の強豪相手にも食い下がる実力を示しました。

ことし10月に行われるパリオリンピックの代表選考レース、MGC=マラソングランドチャンピオンシップの出場権も、すでに、獲得していますが、4年前に行われた前回のレースでは、力を発揮できず、最終的に東京オリンピックの代表も逃す悔しい経験をしました。

地元・大阪から4大会ぶりに出場する全国女子駅伝は、ことし最初のレースで、秋の大きな目標に向けて、大事な一歩目となります。

 

主役の座を狙う大学生ランナー


米澤奈々香選手(18) 名城大1年/宮城

joshi3.jpg(写真:全国大学女子駅伝に出場した米澤奈々香選手【左】)

米澤選手は、高校時代、宮城の仙台育英高校のエースとして活躍し、1年生と3年生のときに優勝を経験しています。去年春に大学女子駅伝の強豪、名城大に進学しました。大学でも1年生から期待どおりの走りを見せ、先月行われた全日本大学女子選抜駅伝「富士山女子駅伝」では、3区を走り、区間新記録を出して、チームの優勝に貢献しました。

全国女子駅伝には、高校時代を過ごした宮城のメンバーとして出場します。

不破聖衣来選手(19) 拓殖大2年/群馬

joshi4.jpg(写真:先頭でレースを引っ張る不破聖衣来選手)

不破選手は、女子1万メートルで日本歴代3位の記録を持つランナーです。大学陸上界の新星として臨んだ去年の全国女子駅伝は4区を走り、区間新記録をマークしました。しかし、その後は、ケガに苦しみ、目標としていた世界選手権に出場することができませんでした。去年10月の全日本大学女子駅伝では本調子ではなかったものの、区間賞を獲得していて、この大会で、さらに復調した姿を見せられるのか注目です。

 

都大路で再び輝け!注目の高校生ランナー


村岡美玖選手(18) 長野東高3年/長野

joshi5.jpg(写真:先月の全国高校駅伝で優勝に貢献した村岡美玖選手)

村岡選手は、長野東高校のエースで、先月の全国高校駅伝では、チームのアンカーを務めて、逆転優勝に大きく貢献しました。集団よりも単独で走ることを得意としています。去年のこの大会でも4区を走り、区間4位と好走しました。高校駅伝の勢いを再び都大路で行われる女子駅伝につなぎ、チームを上位に導く走りに期待が高まります。

水本佳菜選手(17) 大阪薫英女学院3年/大阪
 
joshi6.jpg(写真:全国高校駅伝の1区 ラストスパートで抜け出した水本佳菜選手)

水本選手の持ち味は、ラストスパートです。全国高校駅伝では、2年生のときにアンカーを務め、最後のトラックで、ライバル校のケニア人留学生を逆転。3年生で臨んだ先月の大会では、エース区間の1区を走り、持ち味のラストスパートで区間賞をとりました。チームの監督が「アメンボ」に例えて、スイスイと進んでいく推進力を高く評価する走りに目が離せません。

全国女子駅伝では、中学生が競う区間も2つ設けられます。去年の全国中学選手権の1500メートルで優勝したドルーリー朱瑛里選手(岡山)や、全国中学駅伝で初出場で3位に入った神村学園(鹿児島)の主力、瀬戸口凜選手など将来が期待される選手たちが出場します。

【取材】 大阪放送局 記者・並松康弘

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