かんさい深掘り

2022年02月02日 (水)

2022年1月の関西のニュース どんな記事が読まれたの?

連日お伝えしているニュースや特集。インターネットではどのように見られているのか。

2022年1月に注目を集めたNHKの関西のニュースや特集について振り返ります。

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こちらがランキングです。

『2022年1月 関西で注目されたニュースや特集』

1位  大阪府 新型コロナ 5396人感染確認     18日

2位  大阪府 新型コロナ 1711人感染確認     12日

3位  共通テスト不正 19歳女子大学生が出頭       27日

4位  大阪・兵庫・京都“まん延防止措置”要請へ     20日

5位  特集)不要不急ってなんだろう         18日

6位  特集)470グラムの新たな命           3日

7位  特集)“見過ごされた”耐震化            13日

8位  特集)瓶の中身はビールじゃなくて水だった   4日

9位  全国女子駅伝 京都が2大会連続の優勝   16日

10位  大阪府 新型コロナ 3692人感染確認       15日

 

新型コロナ 感染者数急増で関心高まる

新型コロナをめぐる状況は1月に入り、一変しました。

感染力の強いオミクロン株の影響で、感染者数が一気に急増。関心が集まりました。

その日の感染者数を伝える速報ニュースが、1位、2位、10位に入りました。

それぞれどんな日だったのでしょうか。

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アクセスが2位の12日は去年9月15日以来、1000人を上回りました。

 アクセスが10位の15日はそれまで最多だった去年9月1日の3004人を大幅に上回り、過去最多に。

 そして、1位の18日は5000人の大台を超え、この日は東京の感染者数も上回りました。

ツイッターでは「思わず声が出てしまった」とか、「このまま陽性が増えたら、社会が回らなくなる」などいった反応ととともに広まっていきました。

その後も感染者数は増えています。

街の人からは「周りでも感染する人が出ていて、感染をより身近に感じている」という声が聞かれ、最近では感染者数そのものよりも、「濃厚接触者になったらどうすればいいか」といった具体的な対応についての記事がよく読まれる傾向があります。

 

再びの“まん延防止措置”

 4位は20日の“まん延防止措置”の要請。 1月27日からは大阪府、京都府、兵庫県に適用されました。

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飲食店への時短営業などが要請の中心ですが、政府に措置を要請するかどうかの判断は自治体ごとに分かれています。

 20日にツイッターに掲載した、緊急事態宣言と“まん延防止措置”の推移の動画は、合わせて259万回以上再生されました。

※NHKツイッターの動画はこちらから 

関西では、これまで奈良県と和歌山県が一度も“まん延防止措置”を要請していませんでした。

しかし今回の感染者急増を受け、和歌山県は2月2日、要請を決めました。

一方、奈良県は「効果は判然としない」として、一貫して否定的な立場をとるなど、判断は分かれています。

ネットでは「まん延防止措置の効果はどれくらいあるのか?」「すでに全国にまん延しているのではないか」といった声も聞こえてきます。

去年“まん延防止措置”が適用された33都道府県のうち、21自治体がその後「緊急事態宣言」を出しています。

 

不要不急ってなんだろう

また、感染者数の急増とともに話題にのぼったのが「不要不急」という言葉です。

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「県境をまたいだ不要不急の移動の自粛」、「不要不急の外出の自粛」

呼びかけが増えるなか、言葉の定義や線引きなどこれまでの経緯をまとめた特集記事「不要不急ってなんだろうが5位に入りました。

記事を読んだ人からは

「迅速な判断・対応をして欲しい。中止にしなくても済むイベント・廃業しなくて済むお店が、きっと沢山ある」

「『しっかりやらなかったからだ』と批判されないためだけに、過剰防衛になってるのでは?」

などといった反応が寄せられました。

 

 阪神・淡路大震災から27年

 新型コロナ以外で関心が集まったものをみていきます。

3位の大学入試共通テストで試験中に問題が外部に送られた問題。

警察に出頭した19歳の女子大生は、大阪府内の試験会場で受験したとみられます。

また、1月17日の「阪神・淡路大震災から27年」に合わせての特集記事が7位と8位に入りました。

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8位の「瓶の中身はビールじゃなくて水だった」は、スマホがなかった当時の経験がSNSで投稿され、改めて注目されているというニュース。

断水が続く被災地に水を送るため、ビール瓶に水を詰めて送ったという男性のエピソードなどを紹介しました。

このニュースには、SNSで「こんな活動をしていたとは知らなかった」や「コロナ禍ではなかなかこういう助け合いを見なくなった」などといった反応があり、震災を経験した世代も経験していない世代も、投稿をきっかけに当時の記憶を共有していました。

NHKでは引き続き、このビール瓶のエピソードについて取材を進めていきたいと思っています。

 当時、このビール瓶を受け取った方、いらっしゃいましたら、ぜひ情報をお寄せください。

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