えりの気象日記

2019年07月16日 (火)

念のため折りたたみ傘を

きょう16日はところどころで雨が降りましたが、あす17日も出かけるときに、折りたたみ傘があったほうがよさそうです。奈良や和歌山の山沿いを中心に雨雲がわいて、ざっと降ってきそうです。そのほか晴れているところも天気の急変にはご注意ください。

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あすは、ところにより雨が降る、という見通しですが、あさって18日からは広く雨が降る見込みです。この広く雨が降る状態は、20日土曜日にかけて続きそうです。19日金曜日は降水量が多くなり、大雨のおそれがあります。

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その理由は、きょう発生した台風です。この台風5号は大陸方向に進むため、近畿地方などに直接の影響はない見込みです。ただ、間接的な影響を受けそうです。

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台風は暖かく湿った空気の塊です。日本付近には梅雨前線が停滞していて、台風の北上とともに、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込みます。すると、前線は刺激され、活動が活発になりそうです。今後の情報に注意してください。

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昨秋から続いたエルニーニョ現象。太平洋の赤道域、日付変更線付近から南米付近にかけて、海面水温が平年よりも高くなる現象です。貿易風という東よりの風が弱まることにより、海水がかき混ぜられにくくなり、温まった海水が海面近くに広がります。エルニーニョ現象が発生しているときは、雲が発達する場所も平常時よりも東になり、台風の発生域では雲が発達しにくくなります。

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7月から9月にエルニーニョ現象が発生していると、台風の発生数が少なくなる傾向があります。ところが、今月発表されたエルニーニョ監視速報によりますと、エルニーニョ現象は6月には終息したとみられるということです。これからは台風が平年どおりに発生する可能性があり、台風シーズンが到来するかもしれません。

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※予報は16日午後7時現在のものです



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気象予報士 坂下 恵理(さかした えり)
 


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