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クマに注意 ことしは子連れクマが多い? 遭遇時の対策を深掘り

山の行楽 クマ対策は欠かせません
  • 2023年05月10日

    初夏を迎え、登山や山菜採りなど山に入る機会が増えるこの時期。山を楽しむうえで特に気をつけたいのが「クマ」です。新潟県内は広い範囲にツキノワグマが生息。被害は毎年のように報告されていて、3年前にはクマに襲われて亡くなった人もいます。
    山の行楽に欠かせないクマ対策を深掘りします。(※動画は2023年5月2日の放送です)
     (新潟放送局記者 草野大貴)

    山に入る際に気をつけたいクマ ことしは子連れが多い?

    新潟県によりますと県内では2023年4月1日~5月2日、クマの目撃や痕跡の情報が計33件寄せられています。出没数は平年並みの一方、特に気性が荒い子連れのクマが増えている可能性があるといいます。

    渡部浩 鳥獣被害対策支援センター所長
    「2022年秋のクマのえさの量は平年並みにあり、順調に子グマが生まれてくるような環境でした。この春は子グマを連れた母グマが出没することも想定されます。子グマが可愛いといって遭遇したときに反応してしまうと、親グマが出てきて対処が大変になるということも考えられるので注意が必要です」

    遭遇したら「後ずさり」襲われたら「地面に伏せて急所守る」

    もしクマと山の中で遭遇してしまった場合、どうすればいいのでしょうか。
    新潟県のプロフェッショナルの皆さんが対応を実演してくれました。

    「ポイントは『後ずさり』。クマに遭遇した場合は刺激せず『慌てず騒がず、ゆっくりと後退』してください。クマに背を向けて走ってしまうと追いかけてくるので絶対にやめてください」

    そして、もし襲われてしまった場合は致命傷を防ぐ体勢を取ります。

    「クマに襲われた場合は致命傷を防ぐため、地面に伏せて頭、首、腹を守ってください」

    「遭遇しないこと」最も大切

    こうした対策は最悪の場合に行うもので、最も大切なのはクマとの遭遇を避けることだといいます。

     

    渡部浩 鳥獣被害対策支援センター所長
    「まずは遭遇しないということが大切かと思います。鈴やラジオなどの鳴り物を持って山に入ることが大切です。山菜採りや登山は単独では行わず、自分が行動する範囲のクマの出没状況を事前に確認して注意をしていくことが大切です」

    クマの出没状況が分かる新潟県のホームページはこちら(NHKのサイトを離れます)
    https://ngt-webgis.jp/kuma/

      • 草野大貴

        新潟放送局 記者

        草野大貴

        徳島局から2022年8月に新潟に赴任。かつて金沢で猟友会の巻き狩りに帯同した際、子グマでもとても鋭利で長い爪を持っているのを知りました。

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