第91回 課題曲

高等学校の部「明日のノート」

高等学校の部 課題曲作詞

俵 万智さん

俵 万智(たわら まち)さん(歌人)

1962年、大阪府生まれ。早稲田大学在学中より、歌人・佐佐木幸綱の影響を受けて短歌を始める。1987年第1歌集「サラダ記念日」を刊行、︎翌年同歌集で現代歌人協会賞。2004年「愛する源氏物語」で第14回紫式部文学賞を受賞。2006年「プーさんの鼻」で若山牧水賞。2021年「未来のサイズ」で迢空賞、詩歌文学館賞。同年、現代短歌の魅力を伝え、すそ野を広げた創作活動により、朝日賞を受賞。
Nコン課題曲の作詞は第57回中学校「朝のバス」、第74回小学校「手をのばす」に続き三度目となる。

俵 万智さんからのメッセージ

十代の心は十代の肌をしている。むきだしで、なめらかで、傷つきやすく、だけど回復する力もある。イヤなことや思い通りにならないことも多いだろうけど、どんな経験にも意味はあって、いつかあなたの糧になる。みなさんより少し長く生きて、もう消えないシミやらシワでいっぱいの、私からのエールとして書きました(そのシミが作詞の原動力!)。
「明日のノート」には何を描いてもいい。立派じゃなくていいし、「いいね」なんかつかなくていい。だってそれは、世界でたった一つの、あなたのためのノートだから。

高等学校の部 課題曲作曲

松下 耕さん

松下 耕(まつした こう)さん(作曲家・合唱指揮者)

1962年生まれ、東京都出身。作曲家、合唱指揮者。作曲は合唱曲を中心として多岐にわたり、その作品は世界各国で広く演奏されている。また現在、国内外で14団体の音楽監督を務めているほか、世界各国の国際コンクール審査員や、国際シンポジウムでの講演、講師を数多く務めている。2005年ロバートエドラー賞(ドイツ)、2023年最優秀宗教音楽家賞(ポーランド)受賞。これまでに手がけた課題曲は65回中学校「タンポポ」、67回高校「はじめに……」、71回中学校「信じる」、74回高校「言葉にすれば」(ゴスペラーズとの共作)、85回小学校「出発」がある。

松下 耕さんからのメッセージ

曲は大きく2つの部分に分かれています。前半は、日々の情景、後半は未来への希望が描かれています。特に前半には多数の場面転換が存在します。各々の場面で表現を巧みに変化させ、「日々のけん騒、歯がゆさ、ジタバタ感」を出してください。表現の根底に、軽妙さとユーモアを忘れずに。後半は堂々と、あなたなりの人生を歌い切っていただきたい。つまりこの曲はドラマなのです。皆さんはドラマを作る監督であり、役者であって欲しいのです。この曲を歌うことで、聴衆の目に映像が浮かぶような演奏にしていただきたいと思っています。
あなたの学校だけの、オンリーワンの表現を目指してください。

作曲に込めた思い

メッセージ動画

高校生のみなさんへ

メッセージ動画

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