被爆から72年。長崎原爆に関するさまざまな知識・情報を夕方のニュース「イブニング長崎」で毎日、お伝えします。

長崎原爆ノート27「被爆者健康手帳」被爆者と認定された人には、被爆者健康手帳が交付されています。昭和32年に「原爆医療法」が施行されたのに伴って発行されるようになり、その後、対象地域などが広がったことを受け、手帳の交付も増えました。手帳は現在、「被爆者援護法」に基づいて交付されています。手帳を受け取るには、当時の罹災証明書や公的機関が発行した証明書など、被爆した状況を証明する資料や、証言などをまとめた書類を長崎市や広島市、各都道府県に提出し、確認されることが必要です。手帳を都道府県知事が指定した医療機関で提示すれば、医療費の自己負担分が給付され、実質的に無料で医療が受けられます。被爆者健康手帳は、3年ごとに更新手続きが必要でしたが、平成12年からは更新の必要はなくなり、手帳をなくしたり、破損したりしたときにだけ再発行されることになりました。被爆者健康手帳を持つ被爆者は年々減り続け、長崎県内では平成26年度末で4万7233人と、初めて5万人を下回りました。
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